パパって呼ばれてしまったら… ページ1
「パパ〜〜〜〜〜〜♪」
……ん？なんか、足が温かい
「パパだぁ〜〜〜〜♪」
久しぶりのオフ日。
服でも買おうかと、一人表参をぷらぷらしてた。
「ちょっと、まさとやめなさい、まさと!!」
綺麗なお姉さん(いや年下かも)が、顔面蒼白って感じで走り寄って来る。
「ママ〜〜、パパ見つけたぁ♪」
足下を見たら、俺の右足を柱のように抱き締めて、花が咲いたみたいな笑顔で俺を見上げる男の子。
「パパ？」
なんかわかんないけど、俺もつられて笑顔になって問いかけると、その子は嬉しそうな顔で「うんっ♪」と頷く。
「まさと!!!」
一人顔面蒼白なお母さんが、男の子の体を引っ張って。
「うぉっ…とと」
強くしがみついてるこの子は必死で、引っ張られた拍子に俺もよろけた。
「あ、すみません……
まさと、この人はパパじゃないの、だから離して!!」
「いやだ!!パパだもん!!ぼくわかるもん!!」
尚もしがみつくまさとくん？に、お母さんがいよいよ焦る。
「まさと!!いい加減にしなさい!!」
「いやだぁ〜〜〜〜……ｯｯ」
あ、泣くね。
この子あと2秒で泣くね。
「ババぁ〜〜〜〜〜〜(泣)」
案の定、盛大に泣き出したまさとくんに、お母さんはもうパニック状態。
「すみません、すみません!!
もう、どうしよう…まさと、泣かないで、静かに…」
「びぃぃ〜〜えぇ〜〜(号泣)」
ボリュームを１つ上げて、まさとくんは泣き続ける。
何事か…と道行く人の足がちらほらと止まりかける。
「ねぇ、あれってさ…」
制服姿の女子二人組が、俺のことを見てヒソヒソ話し出した。
んー、これってちょっとまずくない？
「……よし、逃げろ!!!」
俺は、泣いてるまさとくんを抱き上げて、全速力で走り出した。
「え？ちょ、ちょっと!!」
お母さんのびっくりした声が、もう遠くに聞こえる。
今さっきまで泣いてたまさとくんは、俺の首にしがみついて、「にげろ〜〜♪」って言いながら、もう笑ってる。
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あげは(プロフ) - naomitsuさん» naomitsuさん！読んでいただいてありがとうございます(*´ー｀*) そしてこんな結末でごめんなさい(涙)。でも、そう言っていただけて良かったです。naomitsuさんは、最後の「君」の方ですから！雅紀くんと同じカタチですから！(笑) コメントありがとうございました☆ (2015年7月4日 12時) (
レス) id: 02b4f5b3a5 (このIDを非表示/違反報告)
naomitsu(プロフ) - パスワード外れたようなので、早速読ませて頂きました。確かにハッピーエンドじゃないんかい!?と思いました(笑) でも緑さんのLove&peaceな感じがすごく良かったです(^-^)v (2015年7月3日 9時) (レス) id: ce55203870 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - miyuさん» miyuさん、コメントありがとうございます!! あぁぁ…最後のあの1文を書きたいが為に書いたようなお話なので、そう言っていただけて本当に嬉しいです(T△T) 他のお話も、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。ありがとうございました(*´ー｀*) (2015年7月1日 20時) (レス) id: 02b4f5b3a5 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - 素敵なお話でした(*´∀｀)相葉坦なので、最後の言葉に射ぬかれてしまいました(*/□＼*)ハッピーエンドも良いけれど、こういうお話のほうが共感するというか共鳴するというか…私は好きです！ また他の作品も読ませて頂きたいなと思いました！ (2015年7月1日 11時) (レス) id: 4a2ec99d89 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - みーさん» みーさん、コメントありがとうございます(嬉泣)。ニノは弁が立つので、どうしてもいいこと言う役になってしまう(笑)。翔坦さんからの座布団、心して神棚に飾らせて頂きます(｀ー´ゞ-☆ ありがとうございましたっ！！ (2015年6月30日 21時) (レス) id: 02b4f5b3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげは
| 作成日時：2015年3月15日 22時
