◇197 ページ17
先生が掛けてくれたブランケットにくるまって。
腕の中にこてん。と身を預ける。
まだ治まらないドキドキは、もう気にしないことにしたの。
気にしても、気にしなくても。
きっといつまで経っても、このドキドキが止むことはないって、わかったから。
私の体を抱いたまま、テーブルの缶ビールに手を伸ばした先生が。
それを一口飲んで、「ぬるっ」って笑う。
先生の首筋に光る汗が、さっきまでの熱を思い出させて。
ぼぉーっと惚けたようにその横顔に見とれてたら、視線に気付いた先生と目が合った。
潤「なんだよ」
「な、なんでもないよ」
潤「お前そればっかな(笑)」
またソファの背もたれにどんっと背中を預けて、私の肩をぐいっと引き寄せる。
こんなに、幸せで。
私は明日死なないだろうか。
先生が、床に散らばった私の制服を見てふって笑うから。
「なに？」って聞いたら、「なんでもない」って、また含み笑い。
「自分だってなんでもないって言うじゃん」
潤「今の1回だけだろ」
「でも言ったもん」
潤「うわ、可愛くねー(笑)」
「うるさいなっ」
先生の胸をどんどん叩いたら、「わかったわかって」ってその手を取られて。
引き寄せられるように、ちゅって軽いキス。
潤「あんなこと言う余裕、全然無かったな」
また制服を眺めて、くくって笑う。
「あんなこと？」
潤「いや、なんでもない(笑)」
「ほらまたっ」
潤「わーーかった」
「…っ!?」
ブランケットごと抱き上げられて、先生の膝の上に横向きで降ろされて。
座ったまま、お姫さま抱っこされてるみたいな体勢。
まんまと反論出来ずに固まった私を見て、ふふんって勝ち誇ったように笑う先生。
なんかムカつくっ。
なんか、ムカつくけど。
こんなに幸せで、私明日死(以下略)。
急に、ブランケットの片方をはだけさせて、先生が肩先にキスして来て。
「んっ」って身を捩る私を、いたずら顔で覗き込む。
恥ずかしくて目を逸らしたのに。
また丸い骨を食むように、肩に吸い付く唇。
「もう、せんせっ」
潤「なに？」
「なにじゃなっ…っ」
肩口に唇を触れさせたまま、なにか考えてるみたいに黙る。
潤「……なぁ」
「なに」
潤「俺、答え聞いてないよね」
「答え？」
潤「俺と雅紀さん、どっちがキス上手かった？…の、答え」
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あげは(プロフ) - 翠さん» 翠さん、冬眠していてお返事が遅くなり申し訳ありません(土下座)。嵐さん、このお話に出てくるキャラ以上にみなさんかっこいいので！(笑)、少しでもかっこよさが伝わっていたら嬉しいです。こちらこそ、素敵なコメントありがとうございました。 (10月11日 20時) (
レス) id: bee9bda467 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - noriさん» noriさん、コメントありがとうございます。そしてジャニーズ沼にようこそ！笑最新作以外はどれも7年以上前のお話になってしまいますが、嵐さんはいつでもただただかっこいいので(笑)、お楽しみいただけたら嬉しいです(*´꒳｀*) (10月11日 20時) (レス) id: bee9bda467 (このIDを非表示/違反報告)
nori(プロフ) - 最近ジャニーズにハマって読んだのですがもう8年前って知ってすごくびっくりしました！笑すっかりあげはファミリーになっちゃいました笑今から他のあげはさんの作品も読ませていただきます！素敵なお話書いてくださってありがとうございました♡ (10月9日 20時) (レス) @page48 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - もう何年も前のお話ですが、読ませていただきました。すごく感情移入してしまい、何回か泣いちゃいました笑嵐さん、あんまり詳しく知らなかったので、すごく新鮮で面白かったです。このコメントがあげはさんへ届くか分かりませんが、素敵なお話をありがとうございました (2023年4月4日 2時) (レス) @page22 id: d02dc8e74e (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - もちこ。さん» もちこ。さん、お返事遅くなってすみません(´；ω；`) この長くて切なさ満載のお話を一気読みしていただいて･･･ありがとうございます(T^T)感涙 私も、松本先生に出逢っていただけて幸せです。だいすきをありがとうございます(*´ω｀*) (2018年1月2日 1時) (レス) id: 86ed2291ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげは
| 作成日時：2015年9月13日 23時
