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車に乗る前の、先生の寂しそうな微笑みが。
半月以上経った今も、頭を離れない。
先生が学校を辞めさせられるっていう噂はあの後すぐに広がって。
みんなの私を見る目が、前よりも冷たくなったような気がした。
でも、そんなことよりも。
最後に先生が言った「ごめんな」の意味が。
聞こえなかったその声が、私の胸を暗い影で覆い尽くす。
なにが、ごめんなの。
どうして、謝ったの。
誰も教えてくれない。
今、先生がどうしてるのか。
先生に振り下ろされた処分が、どうなってるのか。
「もう辞めちゃったなんて…言わないよね？」
バラバラになりそうな心を、先生の悪がきみたいな笑顔で繋ぎ止めて。
もう遠い昔みたいに思えるあの雨の日の図書館で。
確かに重なり合ったはずの心を信じて、唇を噛み締める。
先生。
どこかに行ったりしないよね？
私の前からいなくなったり、しないよね？
「誰か、大丈夫だって。言って…」
もう、不安で胸が張り裂けそうなの。
もう、1人で立ってることもままならなくて。
私の目の前は、真っ暗な闇で覆われていて。
一歩も、動けない。
小林「なんだ、佐藤1人か？」
小林先生の声に我に返ったら、ざわざわと騒がしい文化祭の音も耳に戻って来た。
前も後ろも、右も左も。
きらきらと楽しそうな、お祭りの雰囲気。
私だけが、そこから取り残されてる。
「あ…、受付は、1人いれば十分なので」
私たちのクラスは、校内宝探しラリーをやってて。
受付をしたら色んなイベントの中にいるクラスメイトと宝を探す。
メインは宝を持ってる方だから、私はほとんど1人で受付にいた。
小林「文化祭、回らないのか？」
「朝、少し回ったので…」
1人で回ったって、みんなの笑顔に囲まれて自分が一層1人に見えるだけで。
苦しく、なるだけで。
小林「……大丈夫か？」
「……」
小林「お前、少し痩せたんじゃないか？ちゃんと飯食ってるか？」
「…大丈夫です」
小林「勉強も、この前の中間だって」
「大丈夫です！！」
小林「……」
もう、ほっといて。
勉強が…なんて、今の私にはなんの意味も持たないの。
そんな言葉。
聞きたくない。
さや「A！！」
泣くのを堪えて俯いた私の耳に。
さやの焦ったような声がした。
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nori(プロフ) - ずっと主様の文才とかいろいろに感動しっぱなしだった所で「うるせーばばぁっ」「きぃぃい！」のところで不意打ちすぎて笑ってしまいました笑ギャグも入れてくる辺り最高です笑 (10月9日 19時) (
レス) @page35 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - レイ。さん» あのシーンは、くそほど切ないところに突如ふざけたエピ投入でBT櫻井Loversが阿鼻叫喚でした(笑)。櫻井先生になら、あんなこと思われててもいいから壁ドンされたい｡:+((*´艸`))+:｡ おまけへの感想も嬉しかったです。ありがとうございました☆ (2016年8月20日 23時) (レス) id: 02b4f5b3a5 (このIDを非表示/違反報告)
レイ。(プロフ) - 最後のおまけもとて良かったです！(笑) (2016年8月19日 22時) (レス) id: 525ab02d23 (このIDを非表示/違反報告)
レイ。(プロフ) - 蜘蛛の巣女をとっちめたゲスさMAXな櫻井先生のシーン面白過ぎました 笑 ふざけたシーンもあって笑い死ぬかと思いました 笑 和くんも雅紀くんもゲスさMAXな櫻井先生も杉崎先生も優しすぎる！松本先生も免許取消なって本当に良かった！では最終話読んできたいと思います！ (2016年8月19日 22時) (レス) id: 525ab02d23 (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - ハルさん» あぁぁぁ…ありがとうございます(ノ_＜。) もうなんか、ありがとうございますしか言葉がありません。書けてるのはみなさんのおかげです、こちらこそ大好きですありがとうございます<(_ _*)> (2016年5月23日 21時) (レス) id: 02b4f5b3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あげは
| 作成日時：2015年9月5日 4時
