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こういう午前行事後は、ご飯にいくのがG学院生の定番である。
奏は勿論それを知っているので、1人で帰っていく優希の姿を見たけれど追いかけはしなかった。
とても奇妙だ。
兄弟というのは違うし、親戚でもなく、けれどとても無下には出来ぬ関係。
「あ。奏いた。このあと平気でしょ？」
軽く走りながら、直樹がやって来た。
「あ、直樹。うん」
「メシいこ」
奏は頷いた。
奏も直樹も、幼稚園からG学院付属に通う、筋金入りのG学院生だ。
タクシーを三田駅前で降り、とあるビルに入ると、10分ほどの待ち時間を言い渡された。
「ローストビーフ丼まだかな！ローストビーフ丼楽しみ！」
はしゃぐ直樹を黒人客が笑う。
「…あのね直樹、ちょっと本気で聞いてほしいんだけどさ」
奏は、直樹を絶対的に信頼している。
だから優希が清岡＿奏の父親に『飼われている』ことを話した。
「へえ。なんか不思議だね」
彼は特に驚かず、運ばれてきたローストビーフ丼を写メっている。
すとーりーに載せる！と言っているが、奏には全く何のことかわからない。
「しかも、優希くんはDだし」
「マジ？」
「マジ。父さんは養子縁組でも組む気じゃない」
てっぺんの卵の黄身に箸を突き刺した。
奏のモヤモヤとした感情がとろりと溢れ出る。
G学院の中等科・高等科のクラスは、親の経歴や職業によって分かれているのが暗黙の了解だ。
親が医者や学者のA組、通称・エリートA、
家系が代々G学院のB組、通称・おぼっちゃまB、
親が政治家のC組、通称・政治家C、
親が経営者のD組、通称・社長D、
親が芸能や自営のE組、通称・成金E。
直樹と奏は成金Eだ。
クラス間の差別などはない。
初等科は完全シャッフルのクラスで、中等科からも芸術系の授業や体育の授業は混合で行うため皆仲が良くなる。
政治家Cの生徒の親が失言しても、成金Eの生徒の親が水商売でも、別に何も思わない。
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LIKKA(プロフ) - わたがしさん» お返事遅くなり本当に申し訳ありません！ありがとうございます(TT) (2017年8月14日 9時) (
レス) id: 101efce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし - これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年7月24日 22時) (レス) id: 35ef0e40d0 (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - わたがしさん» 迷惑なんてとんでもないです。本当に嬉しいです。ありがとうございます！(><) (2017年7月24日 21時) (レス) id: 101efce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし - 初めまして！すごく感動して、最後辺りでボロ泣きしてしまいました。完結してから読んでいるのでコメント出すのご迷惑かな？と思ったのですが、感動し過ぎて書いてしまいました…。 (2017年7月22日 22時) (レス) id: 35ef0e40d0 (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - しぃかさん» しぃかさん！またコメントくださるなんてとっても嬉しいです(o>ω<o)作間くんわたしも大好きです(TT) 本当にありがとうございました！ (2017年5月30日 18時) (レス) id: 101efce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA
| 作成日時：2017年5月6日 20時
