大丈夫だから

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宏太side

大ちゃんの目が覚めた。

大貴「1人に…してくれない…？」

大ちゃんにそんなこと言われたのは初めてだった。

大ちゃんの方は小刻みに震えていた。

「分かった。また明日くるね、おやすみ。」

それだけ言って、俺らは病室を出た。

ｶﾞﾗｯ

侑李「大貴は…手術したいのかな…？」

そうなのか？それとも大ちゃんは、みんなの前では強気で居たかったのか…？

慧「違うんじゃない？」

jump-大貴、慧「え？」

慧「大ちゃんは…俺らには笑っていてほしいんだと思う。だって、抗がん剤とか手術とか辛いときも大ちゃんは1度も泣かなかった。大ちゃんは、強いんだよ。」

確かに…病気になってから大ちゃんが泣いているところを見たことがなかった。

大ちゃんは…自ら手術をしたいんじゃない。

俺らのためにしたいんだ＿＿＿＿。

涼介「大ちゃんの病室戻る。悪いけど…俺だけ行かせてくれない？」

みんなは承知して、今日は涼介だけ戻ることにした。

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