大丈夫だから

第十五章 ページ31

大貴side

「ここ…どこ？」

俺は夢を見た。でも、その夢は真っ暗な世界に1人でいた。

jump-大貴「大ちゃん…大ちゃん…」

光が見えた。それと同時にみんなの声も。

俺はそれを追いかけた。でも、追いかけても追いかけても遠く遠く行くばかり。

俺…死ぬのかな…。

でも、みんなが止まって振り向いた。俺は一生懸命走った。

そして……。




ﾋﾟｯ、ﾋﾟｯ、ﾋﾟｯ…

目が覚めると、白い天井。いや、メンバーの顔が見えた。

涼介「大ちゃんっ！」

「お…れ…」

酸素マスクで喋りずらい。

医師「酸素マスク外しますね、あと…お話したいことが。」

俺は酸素マスクを外してもらって、先生の話を聞いた。

再発…。治る可能性も低い。余命3ヶ月なんて…考えられない。

医師「どうしますか？」

みんなは手術をしない道を選んだ。でも俺は、みんなと少し考えが違っていた。

俺は治る可能性が１％、１％以下でもあるなら手術をしたい。

ここで手術をするって言ったら、きっとみんなが悲しむ。

「1人に…してくれない…？」

宏太「分かった。また明日くるね、おやすみ。」

みんなに「1人にして」と言ったのは初めてで、みんな動揺していたけど、1人になりたかった。

俺…怖いよ…死にたくないよ…。

・→←・(訂正部分あり)

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