大丈夫だから

・(訂正部分あり) ページ30

慧side

医師「残念ながら、有岡さんの脳に大きな腫瘍が見つかりました。しかも、非常に取りずらい、部分に。もちろん、手術をして、取り除くことも可能ですが、大量出血で術死してしまう可能性が高いです。」

信じたくなかった。つまり、再発。

あんなに元気だったのに…。やっとツアーがはじまったばっかりなのに。

「手術しなかったら…。」

聞きたくなかった。いや、聞きたい気持ちもあった。

医師「手術をしない場合、3ヶ月だと思っていてください。」

雄也「3ヶ月…短すぎるよ！ｸﾞｽｯ」

侑李「嘘でしょ、ｸﾞｽｯ」

みんな泣いていた。3ヶ月、3ヶ月って
短すぎるよ…。

医師「どうしますか？」

宏太「ｸﾞｽｯみんなはどう思う？」

薮が聞くと、みんなは手術をしない道を選んだ。

大ちゃんに、残りの時間がある限り、精一杯生きてほしい。

光「あとは…大ちゃん次第だね。」

「そうだね」

そして、俺たちは先生に挨拶をして、大ちゃんの所へ向かった。

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