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コンコン、と扉をノックをされたかと思うと、看護師さんが顔を覗かせて、朝食を持ってきてくれた。トレイをテーブルに置きながら、私のベッドの隣にある本の山を見て、看護師さんは笑う。
「おはようございます。また、本増えてますね」
「あ、すみません…」
「いえ、謝らなくて良いんですよ。そういえば、ご存知ですか？近くの市立図書館、少し前から閉まっているんですよ」
看護師さんの言葉に驚き、目を丸くする。
「…え、そうなんですか？」
「はい。リニューアルだとかで。1週間くらい前でしたかねぇ」
確かに、だいぶ古いなぁと思ってはいたけれど、そうだったのか。事故の直前はあまり市立図書館を訪れていなかったので、張り紙なども見ていないし、知らなかった。
それを言うと、失礼しました、と看護師さんが去っていく。
もしかしたら、学校の図書室は忙しいのかもしれない。
そんなことを考えながら、朝食を口に運んだ。
______
それから1週間後の金曜日の昼下がり。コンコン、と扉をノックされた。両親が平日に訪れることはないので、看護師さんだろうか、どうしたのだろうか、と開かれる扉を見る。しかし、それは私の思い違いに終わった。
「えっ」
「…久しぶり」
いつも図書室で顔を合わせる、スマイルくんだった。
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空羽(プロフ) - ねこ娘さん» 初めまして。私は今回が初めての企画でして不安だらけだったのですが、参加者の方々に助けられながらなんとか完成できたものなので、こうしてコメントで伝えて頂いて本当に嬉しいですし、企画して良かったと心から思いました…。読んで頂きありがとうございました！ (2021年9月3日 15時) (
レス) id: d2cb5de424 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ娘(プロフ) - はじめまして。まず感謝をお伝えしたいです、素敵なお話をありがとうございました…泣 皆様の作り出すお話、メンバーと作者様の個性に溢れていて一筋縄ではいかない展開に終始胸を打たれて唸っていました。タイトル回収も鳥肌立ちました、ごちそうさまでした… (2021年8月31日 9時) (レス) id: 5a39984025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3人の文字書き | 作成日時：2021年1月16日 10時
