【шτ】幸せの欠片【短編集】 (ページ45)

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嫉妬/kr ページ45

「きりやーん」

「あ、A、準備できた？」

「うん、行こ」

集会所を後にして、受けたクエストの場所へオトモアイルーたちと共に向かう。

きりやんは、私のパートナーで彼氏だ。

二人でこうやって狩りに行くことも多く、それなりにクリア率は高い。

「ナイスー！」

今回も無事に狩り終え、ハイタッチを交わす。

家に戻って、オトモアイルーたちを休ませることにした。

「かすてらちゃん、ましゅまろちゃんお疲れ様〜」

きりやんのオトモアイルーも一緒に様子を見る。

二匹の仲睦まじい様子を見ていると、思わず笑みが零れてしまっていて。

そのまましばらく留まっていると、後ろからきりやんが覆いかぶさってきた。

「な、なに」

「…あいつらばっか、見てないで」

私の首に腕を回して抱きつき、きりやんは目を瞑る。

彼のそんな姿はあまり見たことがなくて、少しだけ目を丸くした。

「嫉妬したの？」

「悪い？」

「…ううん」

彼はそのまま、ずっと動こうとしない。

「あのー、きりやんさん？」

「んー？」

「そろそろ…ご飯を…」

「いいよ、今日は俺作る」

きりやんはその代わり明日作って、と笑った。

「ねぇ、明日はちょっとゆっくりしよ。俺もあいつらとクエスト入れたりしないからさ」

「…そうだね、それもいいかも」

きりやんはそっと私に優しくキスすると、キッチンの方へ向かって行った。

ほんの少し早くなった鼓動の中で、最近忙しくて全然話せてなかったな、なんて思うと、私も彼の気持ちが分かって。

明日は彼の言う通り、二人でゆっくりしよう。

じゃれ合う二匹を横目に、料理をするきりやんをぼーっと眺めていた。

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最近題名がとても単調で申し訳ないです…才能が…一つ前の作品の題名を少し変更、というか付け足しました。中身は一切変わっておりませんのでご了承ください。

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