Dangerous Gamble - 橙 青 -

Down ((4)) ページ4

橙



・



「 隆弘？ 真司郎？ 」






数年前、離した君の背中



すごく久しぶりな君の香りや、感覚



過去に引き戻されていく俺の細胞







《 隆弘 》



あんなに幼かった君の声は、こんなに落ち着いた、大人の声になっている






與「うわ〜！会いたかったんよ！」






「ふふっ、本当に久しぶり。変わってないね」




與「そう？」




そう言って2人の話す光景は、懐かしいのに、何処か新鮮





「隆弘も、久しぶりだね」





不意に声を掛けられる



一瞬で悟る、そのポーカーフェイス




この仕事特有のその余裕そうな笑み




きっとこの美貌で堕ちない人なんていない







西「久しぶり。




変わったね、A」






そうだ、Aは変わった



その美しさ、魅せ方、仕草、笑顔、色気




全てが、女の子から女性になって


女性として最高級品になっている





「そうかな？隆弘は、相変わらずかな」





でもね、A







俺も変わったんだ



正確には“俺たち”も変わった





西「変わったよ



こんなに色気出して、オトナになった






まぁ、俺もだけど」ﾆﾔ







髪に触れて、俺は不敵に笑う





普通の女は、これに顔を赤くして恥ずかしがる





だけど、ほらねお前は違う









「大人にもならなきゃ、生きていけないでしょ？」




そう言って俺に微笑む



俺がついてを伸ばそうとすると






「ふふっ、でもやっぱ男の子だね」




と言ってその手を捕まえてしまう




ホント焦れったい






でも、それが最高






與「にっしーばっかり見てていいん？




俺拗ねちゃうで？」





そう言ってAを後ろから抱きしめる



動揺する仕草も見せずに、また笑う





「真司郎も見てるよ？


目離したくないくらい」





その言葉は大抵の男を堕としてきた、美しさという武器







でも、俺たちだってそんな簡単じゃないよ





與「ほんと変わったなあ、


あの可愛いだけの女の子はどこいったん？」ﾆﾔ





「失礼な。可愛いだけじゃありません。」



與「はいはい。そーでしたそーでした。」





でも、笑い合う姿だけは


変わってないね？








もうこの時から動き出していた、




賭け_______





「 その顔で一体何人堕としてきたわけ？」ﾆﾔ




(( Do you love me? ))

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