Dangerous Gamble - 橙 青 -

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青









今では、もう薄れかけていたことを、



なぜか思い出したのは、



Aとにっしーが一緒に夜を過ごしていることに




嫉妬で狂いそうだったからだ









堕ちてなんか、ないって信じたいんやけど



嫉妬するのは、そのせいなん？









.


(( 過去 ))







西「もうちょっと俺に優しくしてよ」



「いやです〜、隆弘に優しくとか絶対ない」



西「言いきったなこんにゃろ！おりゃ」



「いった！離せばかひろ！」









にっしーと、A




２人は、ずっとお似合いだ

なんで、俺やないんやろ、って何回思ったかわからんくらい






ほぼそれだけの青春


でも、忘れられなかった日がある








「真司郎、一緒に帰ろう〜」



與「あ、ええけど、にっしーは？」



「さあ？」



與「ふぅん、じゃ、いこ」








いつもは、俺から声を掛けたりしないと、２人でなんて帰らないのに



そう思いながらも、気にせずにいつも通りの道を２人で帰った






その途中







「…ねえ、真司郎





もお、やだあっ…」








いきなり立ち止まって、俺の方を向いて、



泣き出したんだ









與「えっ、どうしたん、」









焦って、俺が顔を覗き込むと、俺に抱きついて来た









與「なんかあった？」









「…うっ、うぅ




なんもない、けどっ…




なんもないっ…」







しゃくりあげながら、俺の胸でひたすら泣き続けていた






絶対なんかあるやん







そうおもったけど、聞かないで欲しいんだろう、って思って







何も聞かずに、ただずっと頭を撫でていた









與「まあ、高校生も生きていくの楽やないよな」









にっしーじゃなくて、俺








そう思うと、嬉しくて叫びたいくらいで





でも








「隆弘、っ…」ﾎﾞｿ









なんていうから、嫉妬と嬉しさで一喜一憂して









泣き続けた理由は、




明確ではないけど








その理由がにっしーだったこと






確信があって









俺を頼ってくれたことが嬉しくて









それだけなのに、頭から消えない、あの泣き顔は









ずっと









独占欲を掻き立てるんだ









.









ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ







目覚ましに、身体を起こされる






そして、脳裏に浮かぶ、昨日のAとにっしーの背中









與「次は、俺のモノやからな」






そう呟いて





空を握りつぶした

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