恋 い 慕 う 、 陶 酔

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You.









.








もう、ドアが開いた時には遅かった









壁に追いやられて、隆弘くんと見つめあって




そんな姿、見られてしまっては




終わりだ









？「 何してるの、A 」









この世で１番見られちゃいけない人に









隠さなきゃいけなかった人に









直「 浮気…してたんだ？









…Aは









悪い子だね」









低くて、冷たい声と 裏腹に

直也さんは 怖いほど穏やかに笑っていた









直「 やだなあ、A…









そんなに怖がらないでよ 笑 」









ｸﾞｲｯ









直「 ねえ、A









俺と、別れるつもり？ 」









ゆっくりと、直也さんの腕が私を抱き締める





耳元に近づく直也さんが、私を惑わせるように囁いた









直「 こんな事するなら









どうして、もっと早く離れてくれなかったんだよ 」ﾎﾞｿ









「 な、おやさ… 」









.









隆「 あーあ…









Aさん、泣いちゃったよ？ 」









隆「 ねーえ





兄さん









Aさん、俺に頂戴？ 」









隆「 なんでも持ってるんだから…









１つくらい、俺にくれてもいいだろ？ 」









なんで、こんなにも








２人の間で揺れ動くんだろう









本当は、直也さんが怖くて


本当は、隆弘くんも怖いのに









ｷﾞｭ









後ろから、隆弘くんが腰に手を回す









隆「 兄さんだけには、渡したくないんだよね 」









次の瞬間、身体が浮いた









直「 …隆弘









あんま調子乗んな 」









私を抱き上げて、隆弘くんにそう言い放って









直「 悪いけど、







Aは、俺と結婚するんだよ









…もう、お前の出る幕はない 」









そして、強引に唇を奪った









「 ん、んっ… 」









駄目









駄目だよ









直也さんは、すごく上手だから









私には、抵抗できない









「 っは… 」









直「 隆弘見て 」







直「 こんなに俺でいっぱいだよ 」

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