30 ページ30
Naoya.
「ありがとうございます、わざわざ」
仕事が忙しくて、演奏会を観に行くことは出来なかったけど
こうやって花束を届けに行くのはいつもの事だ
たくさんの人に囲まれて、笑顔を振りまいている
直「相変わらず。笑」
そういう、明るくて、人を寄せ付けてしまうような君が
好きだよ
直「A」
俺に気づいて、少し微笑む
「来てくれたの？」
ごめん、気のせいかもしれないけど
俺には、どうしても
その笑顔が、本物に見えなかった
きっと、あんなことがあったから、だよな
直「お疲れ様。」
そんな自分を騙すようにして、Aを抱き締めた
「…ありがとう。
直也さん、仕事は？」
直「仕事は…」
俺は、少し驚いた
見覚えのある背格好
そして、いるだけで目を惹く、その姿は
この会場から、出て行った
Aの演奏会の存在を知らないはずの
隆弘が
どうしてここにいるんだ？
「直也さん？」
疑いたいわけじゃないんだけど
だけど、そうやって首を傾ける、その可愛らしい姿
でも
悪戯にも、首を傾けたせいで分かってしまった、気づいてしまった
直「そういうこと、」ﾎﾞｿ
可愛らしい君に似合わない
妖しく存在を示す、首元の
紅い華
「どうしたの？」
直「…ほんと、閉じ込めてなきゃいけないかな
A、目離すと
隆弘のとこ行っちゃうもんね」
俺は、見苦しいほどに
君を愛しすぎてる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chika - めっちゃ面白いです！オチが決まってないのなら、直也くんオチにしてもらえますか…？ (2018年8月28日 12時) (
レス) id: 8973d55745 (このIDを非表示/違反報告)
Yokomo(プロフ) - 続きがめっっちゃ気になってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2018年7月9日 9時) (レス) id: 1e3a890d34 (このIDを非表示/違反報告)
ｻ ｴ ｸ ﾝ ! !(プロフ) - 机さん» ありがとうございます~！！がんばりますっっ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 367fee71b3 (このIDを非表示/違反報告)
机 - とってもとっても面白いです！更新待ってます(^▽^)/ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 799744c169 (このIDを非表示/違反報告)
ｻ ｴ ｸ ﾝ ! !(プロフ) - まりあさん» そう言う描写していきますね！！ (2018年2月5日 20時) (レス) id: b543a13c4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｻ ｴ ｸ ﾝ ! ! | 作成日時：2018年1月21日 1時
