恋 い 慕 う 、 陶 酔

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You.





・






確かな胸の高鳴り





それは、私しか知っていけない


他の誰にも知られてはいけない





もう2度と、感じてはいけない




あんな、全て見えなくなるような鼓動は








・







ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ






朝起きると、隣で寝ていたはずの直也さんの姿はない


…嫌われてしまったのかもしれない





そりゃ、そうか





服を着替えて、髪を整えて、リビングに向かった

リビングを開けると、そこには





直也さんがいた






直「あ、Aおはよ〜。ご飯できてるよ」






いつも、通り





「、ありがとう。いただきます」





あまりにもいつも通りで

食事中もいつも通り他愛のない会話



変わらなすぎるほどに



直「おいしい？」

「うん、直也さん上手だもんね。」

直「ありがとう(笑)嬉しい。


…今日も仕事？」

「うん、今日は兄貴とかな」




直「…本当？」






声のトーンが変わる



昨日のような





《 …次は、許せないかも 》




あの、低くて冷たい声








直「隆弘と会うの？




また、隆弘にドキドキするの？」





怒らせて当然




だけど、直也さんから離れるなんて




できないよ





「もうしないよ…会わない」





直「そう？よかった〜」






嘘



本当は隆弘くんと話す時間は、



不思議なほどに安心できた




だけど、直也さんが嫌がるようなこと、できないよ





隆弘くん





もう現れないでね




また会いたくなってしまう前に



頭から消さなきゃ






直「…ごめんね、俺で」






「直也さんがいい」






そう言って私を抱き締めた大きな腕


でも、余りにも弱々しいその背中




直也さんがいい




それは決して偽りのあるものじゃないから






その背中に頼っていたい

その優しさに浸っていたい

その気さくな雰囲気に溺れていたい




だから、忘れるようにするよ






西島隆弘昨日はありがとう。楽しかったです。





まだ忘れきれない君の声




婚約者の弟と私




そんな二人に未来がないことくらい



わかってるから








・


Naoya.





こんな愛しかたしかできなくてごめんね






どうしたら、居てくれるかわからないんだ








こんなにも、もどかしいなんて



思わなかった






・






［ そろそろ会いに行こうかな ］

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