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Naoya.










直「はぁ…疲れた」





殆ど誰も居なくなった社内



俺のパソコンの明かりだけが光って、残業を思い知らされる





期待されて生きてきた



だから、誰よりも頑張ってきたつもりだ







残業だって、時間を惜しまない


今日のように先回りして残業することも多々あるくらい









隆弘には自由に生きて欲しいから、

俺は努力を惜しんだ事は無い




隆弘は、その自由を嫌うみたいだけど








ようやく仕事が終わって、携帯をスワイプして時間を確認する




PM10:47




つっかれた…



LINEを確認すると、AからのLINE






A今日は飲んでくるね。直也さん、無理しないでね







駄目だ…会いたくなる





少し、顔を見に行ってもいいかな





そう決めたら、直ぐに支度をして会社を出た




俺って単純















タッタッ…






真夜中の道では、俺の足音だけが響く



今日はやけに月が綺麗で、少し不気味



だけど、そんなのが気にならないくらいに、


Aのことでいっぱいだった








家の前に着くと、見えた背中が1つ


それは、見慣れている、隆弘の背中だった






直「隆弘?」





その声に気付くはずもなく、隆弘は方向を変えて上を見上げた




隆「…予想以上、だわ」






予想以上?



なんで家の前に居るんだ?





疑問は多かったけど、家に入ることにした



だって、寒いじゃん?








合鍵を持っているから、鍵を開けて家に入る







ガチャ




直「A〜、寝てる〜?」




見慣れたリビングに入ると、




立ち尽くすAの姿がある





見た事が無いほどに、張り詰めた空気






ゆっくりと振り向いて


声を絞り出す





「…な、おやさん」






直「どうした?大丈夫?」







ドン




胸に飛び込んで来たA


今まで、こんな君見たことないよ


どうしたっていうんだよ







「ごめん…私…




隆弘くんに






ドキドキしちゃったの…」







ドクン






胸が大きく跳ねる





恐れていたこと






直「今日、一緒に飲んだんだ」





出てくる言葉は、冷静を装う為のただの道具




胸は大きく跳ねて、




今にも息が止まりそう






「…ごめんなさい」



直「わかった、大丈夫だから、もう泣かないで」







君が俺の胸で泣く姿を、見て耐えられるわけがない





その揺らされた思いも、全部



包み込むように




強く抱き締めた

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chika - めっちゃ面白いです!オチが決まってないのなら、直也くんオチにしてもらえますか…? (2018年8月28日 12時) (レス) id: 8973d55745 (このIDを非表示/違反報告)
Yokomo(プロフ) - 続きがめっっちゃ気になってます(*゚∀゚*) (2018年7月9日 9時) (レス) id: 1e3a890d34 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - 机さん» ありがとうございます~!!がんばりますっっ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 367fee71b3 (このIDを非表示/違反報告)
- とってもとっても面白いです!更新待ってます(^▽^)/ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 799744c169 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - まりあさん» そう言う描写していきますね!! (2018年2月5日 20時) (レス) id: b543a13c4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サ エ ク ン ! ! | 作成日時:2018年1月21日 1時

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