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Shuta.





「ええっ!直也さん!!」




直也さん、だった



Aは、嬉しそうに直也さんに駆け寄る



「直也さんなんでいるの?!」


直「仕事だよ〜」




会ったことは無かったけど、


本当に穏やかな人




見てわかる、裏のないこの温厚さ




直「で、隣にいる人は…あーっ、末吉秀太くん!」



秀「えっ、知ってるんすか」




直也さんは、俺を見て驚いたように声を上げる




直「知ってるよ〜

サックス奏者さんでしょ。俺観に行ったことあるよ〜!」



穏やかに笑う直也さんは、如何にもAが好きそうな人


でも、何処か好きになれない





秀「そうなんすか。ありがとうございます。」


直「いいえ〜、頑張ってね!

というか、2人は知り合い?」


「幼馴染なの!めっちゃいい奴のあほ秀太!ね!」



幼馴染。


結局それでしかない



それ以上も、それ以下も





でも、



秀「どうしたんだよ、お前いつもはもっと甘えてくるくせに」






嘘だ



いつもと君は変わらない




沈黙が流れる

だけど、見栄を張って、嘘をついて、着飾って





俺だって特別なんだって言いたくて





なのに、



直「へー!


よっぽど信頼してるんだね、幼馴染なんて羨ましいなあ」ニコニコ




裏のないその笑顔と、言葉で塗り替えてくるから



結局、卑怯な俺には勝てない




「うん!めっちゃ仲良いの!」



そう言ってはにかむAと、穏やかに笑う直也さん

背の小さくて可愛らしいAと、大人の落ち着いた紳士な直也さん




あまりにも幸せそうで


あまりにもお似合いで



感じるジェラシーは、増していった













「はーーっ、びっくりしたねえ


直也さんいると思ってなかった!」




楽器屋を出て、嬉しそうに話すA



秀「いい人だな、直也さん」





直也さんは、ただ笑っているわけではなくて


破天荒なAを後ろから見守るような温かい雰囲気で


ちゃんと周りの人のフォローを欠かさない、人を考えられる



できすぎているような人。




将来有望で、それこそ出木杉くん?






「えへへっ、そうでしょ


頼れるんだ。」





秀「…俺には頼れないのかよ」





「えっ?」






言ってしまった


と思ったら


「なんか言った?」




とキョトンとしながら覗き込んでくる


くっそ、振り回されてるじゃねーか




「ところでさ、クレープ食べたい。奢って」



でも、それが好きだったりするよ


秀「今日だけな」

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chika - めっちゃ面白いです!オチが決まってないのなら、直也くんオチにしてもらえますか…? (2018年8月28日 12時) (レス) id: 8973d55745 (このIDを非表示/違反報告)
Yokomo(プロフ) - 続きがめっっちゃ気になってます(*゚∀゚*) (2018年7月9日 9時) (レス) id: 1e3a890d34 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - 机さん» ありがとうございます~!!がんばりますっっ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 367fee71b3 (このIDを非表示/違反報告)
- とってもとっても面白いです!更新待ってます(^▽^)/ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 799744c169 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - まりあさん» そう言う描写していきますね!! (2018年2月5日 20時) (レス) id: b543a13c4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サ エ ク ン ! ! | 作成日時:2018年1月21日 1時

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