恋 い 慕 う 、 陶 酔

10 ページ11

Takahiro.




・





あれから、少しだけ



Aさんと話した




文面でも、あいかわらず可愛くて、無邪気で

たまに誤字ったりもする




ああ、やっぱり可愛いなって




そして、時計に目をやると、ようやく気付いた



もう夜は更けている




しまった、長々しかったかな




西島隆弘ごめんなさい、時間すっかり忘れちゃって




焦って送ったメッセージ

少し反応が不安だったけど、直ぐに既読がついて、



日高A気にしないで!私も楽しすぎて忘れちゃった



と返ってきて


ホッとするのと同時に、顔が少し熱くなる




楽しすぎて



なんて、こっちの台詞ですよ






西島隆弘俺も楽しかったです。話付き合ってくれてありがとうございます。




あー、もう


もう少し文才は無いのか




こんな時兄ならなんて送った？



どうすれば、貴女に焼きつきますか？




日高A私ね、隆弘くんの律儀に敬語なとことか好きだよ。真面目って素敵なことだよね。






見透かしてるかのように


俺をフォローするような一言






そういうところが、

Aさんの良さを物語っていて









西島隆弘Aさんみたいな人になりたいって思います。また遊びに来てください、歓迎します。





わかっては居たけど




日高Aまた直也さんと遊びに行きます。




そう返ってきてしまうと、


やっぱり少し嫌悪を感じてしまう



でも、貴女は本当に上手だから






日高Aというか、今度ご飯に付き合ってくれませんか?隆弘くんの空いてる日があったら、一緒に飲みたいな





一瞬で宙に浮いてしまう程に、嬉しくて





西島隆弘俺で良ければ、いつでも。





今夜は、眠れるような気がしなかった



これが夢だったらどうしよう、とか考えてしまう






頰が緩んで、兄のものって忘れ掛けてしまうけど、




今は忘れて、貴女の事を考えさせてください。






この熱が冷めないように、



だれかと話していたかったから、





prrrr…





隆「あっ、與？これから空いてる？」




隆「うん、じゃあ駅前の居酒屋で。…うん、またあとで」








信頼している唯一の友達に



少しだけなら、惚気てもいいかな






今は知らなかった、



世の中は、意外と狭いって事




それを、証明するのが




その唯一の友達って事





・

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す