S e v e n t y. S i x. ページ33
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剛「いなくなったのも、居なくなるのが怖くて、
体を重ねれば、…僕だけのにできると思ったんだ」
きっと、本心ほど、空回りするものは無い
私の本心も、剛くんの本心も、何も伝わっていなかったじゃない
剛「でも、違った
…ただ、怖い思いさせて
申し訳なくて、自分が怖くて仕方なかった
そんな僕が、一緒にいちゃいけないって、思った
大好きで仕方ないけど、無理やり離れた
…でも、僕は
引くくらいに、忘れられなかった
君の匂いも、細い指も、寝起きのはねた髪も、笑いすぎると涙が出てくるのも、
全部を、愛してた
今でも、愛してる」
「う、ぁ…なん、っで…なんでよっ…
私は、そんなの、知ってたら…離れ、なかったのに…」
狭い部屋であんなに泣いた、その想いはなんだったの?
数年を経て、ようやく知った気持ちは
どうしたらいいのか分からない
だって、真司郎が、いるじゃない…
剛「泣かないで…違うんだ
分かってるよ、もう、大切な人がいるんでしょ…?
本当は、悔しくてしょうがないよ
だけど、もう、僕は君を縛りたくない
…だから、最後に、ちゃんと愛させて
そしたら、本当に、消えるから…」
そう言って、優しく抱き締めた貴方に、
今日だけ、最初で最後
身を委ねた
本当は、最後になんて、なるはずない、そう思ったけど
本気で愛せるかもしれない
そう、信じてしまったんだ
.
自分が、どれだけ愛していたか
どれだけ想っていたかが
身に染みてわかってしまう
剛「、っ、A…」
「ごめんね、私はっ…もう、汚れちゃったっ…」
余りにも優しすぎる貴方が
少し、苦くて、甘かったのは
剛「なに言ってるの…綺麗だから、ね?」
また、優しく微笑んで
激しく律動を刻んで、
果てて
貴方を感じて、貴方を思い出した夜
終わった後、襲われるのは、
虚無感と、喪失感、そして愛と、無性な衝動
剛「…ありがとう、ね
ずっと、愛してた…今も」
「…私も、だったよ」
私を優しく包み込んで、キスをした
剛「離れていかないで、戻ってきてよ、」
頭を盾に振るしかできなくて
静かに泣きながら、家に帰ったの
無性に、真司郎に会いたくなったよ
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サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» いつもありがとう( ; ; )作り直しごめんね( ; ; ) (2018年2月22日 21時) (レス) id: 393abd6c01 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - お久しぶりです。久しぶりに最初からストーリーをよみなおしてみるとたまりませんね。 (2018年2月22日 21時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サ エ ク ン ! ! | 作成日時:2018年2月22日 20時