S e v e n t y. T h r e e. ページ30
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調子を狂わされる
隆弘に酔わされて、漬け込まれる
その感覚は確かだというのに、
私は、隆弘にも、
あの人にも遊ばれているのかもしれないのに
拒めない私を
真司郎は許してくれるかな
.
Girl I Needのが流れ出す
ただ戯れるって、難しい
でも、始まってしまえば、
ただ隆弘といつも通りに話すだけ
そこにカメラが回っているだけ
ｸﾞｲ
「えっ」
テレビの前に連れていかれる
隆弘は膝の間を指差す
西「ん、」
“こっち座れ”
そんな眼で見るもんだから、撮影って事もあるし、
結局その眼に負けて膝の間に座る
西「そう、それでいーの」
満足げに口角を上げて、私の腰に手を回す
一回嫌がってみたりするけど、結局負けて少し後ろを振り向く
「なによ」
西「んふ、あったかい」
「私はホッカイロじゃありません」
西「ホッカイロですね、俺専用」
「ごめん真司郎のだわ」
西「うるさい、今は忘れなさいゆーたでしょ」
わざと真司郎の名前を出すのは、隆弘の独占欲が見たいから
悪い女ですいませんね？
西「…ぜってぇ妬かねえし」
そう言って立ち上がってソファの下の床に座る
今度は私の膝の間に来て、こっちを見つめる
「妬いてくれないんだ」
隆弘はきっとわかってる
ふてくされたような顔をする隆弘の頬をつつく
西「…だめだ、妬く
俺しか見てほしくない
誰にも見せたくない
閉じ込めてたい」
「犯罪的な発言やめて」
私の膝に手を置きながら、下を向いてため息をつく
面白いくらいに素直
珍しくて思わず笑ってしまうくらい
西「むかつく
ぎゅーして」
ふふっ、ほんとに妬いてる笑
演技って言えばどうにもなるって思ってるんでしょ？
西「してくんないわけ？」
こっちを見つめる
私が腕を広げるのをひたすら待つだけ
「…ばか」
そう言いつつも、私は腕を広げる
悪戯に笑いながら私の胸の中に入ってくる
西「やった」
「演技ですよ」
ただ抱き合って笑い合うなんて、久々すぎて、
どうやって過ごしてたかなんて、忘れそうだった
ｶﾁﾝ
騒めきが戻る
引き戻されて、感情に驚く
まだ離したくないよ
側にいたいよ
そんな眼で見つめあったこと、
きっと忘れない
でも、撮影中も頭をよぎるのは
やっぱり真司郎
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ｻ ｴ ｸ ﾝ ! !(プロフ) - のぞみさん» いつもありがとう（ ; ; ）作り直しごめんね（ ; ; ） (2018年2月22日 21時) (
レス) id: 393abd6c01 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - お久しぶりです。久しぶりに最初からストーリーをよみなおしてみるとたまりませんね。 (2018年2月22日 21時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻ ｴ ｸ ﾝ ! ! | 作成日時：2018年2月22日 20時
