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S e v e n. H i d a k a …2 ページ10

自分でも驚くくらい





あいつに惚れてたんだ




日「ッ…」





俺は思わずスタジオを飛び出した。
この涙を乾かしたくて、思いを消し去りたくて無我夢中で走った。



日「っは……」




気付いたら、人気のない階段まで来ていた。



日「…っんでだよ……なんで…


……俺じゃないんだよ……」



壁にもたれ掛かって自分の体を支えきれずにずり落ちていく。
辛くて、苦しくて、耐えていた気持ちが溢れていく。





俺がもっと早く出会ってたら。


好きって伝えていたら。


君の隣は俺だったの?





ねえ、ごめん、愛してるよ。






「…みっくん?」





愛しい声が聞こえた。


俺のものになることの無い、その人の声が。


流れる涙も気にせず、立ち上がって、抱き締めた。




「…泣いてるの?どうしたの?」



日「…ごめん、情け無いくらい、Aのこと愛してるんだ。


Aを想うたび、見るたび、諦められなくなんだよ…


困らせるってわかってんのに…止められねえんだよ…!」



自分でも驚くくらい抑えていた言葉は、止め処なく出て行く。



Aはどんな顔をしてるんだろう。


きっと困らせてる。


情けねえな…




「…みっくん、ごめん、そんな顔しないで。




泣かないで。




みっくん、ずっとそう想ってたの?」









俺が腕を少し緩めると、俺を見つめて、言った。



その澄んだ瞳が尚更に、俺を落としていく。

迷いもなく好きだと言えばよかった?

どうすれば、俺のものになるの、?


謝らないで。


俺、もう、戻れなくなっちゃうじゃねぇかよ…








「…わたしが、しんちゃんを好きだから、


みんなを悩ませてるんだよね、っ、ごめんなさい…」





日「ちがうっ…そうじゃない…」




君は切なそうに言う。

その姿が余りにも綺麗で。

君の言葉より先に、出てきた感情。









もういいや。







奪ってしまおう。


無理やりでもいい。


どんな形でもいい、一瞬だけでいい。





「っごめんなさい、ほんとに…」


日「もう、



黙って。」









俺は優しく、Aにキスを落とした。









もう、回り出した歯車は、






ト マ ラ ナ イ

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サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» こちらこそありがとうございます!! (2018年1月19日 22時) (レス) id: bc77d3c9ee (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - こんばんわ。夜も更新ぁりがとぅございます。たのしみに待ってました。 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます!いいえー!コメントうれしいです (2018年1月19日 17時) (レス) id: bc77d3c9ee (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - ぉはょぅございます。朝から更新ぁりがとぅございます。先走りしてしまってすいません。毎日読むのがたのしみで更新されてるとめっちゃ嬉しいです (2018年1月19日 8時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» 話が進んでいくうちにやるのでおまちを~! (2018年1月19日 6時) (レス) id: 635f9312fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サ エ ク ン ! ! | 作成日時:2018年1月10日 0時

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