Be mine …

T h i r t y. S i x. ページ41

與 『 綺 麗 す ぎ る く ら い 綺 麗 や 』







その台詞は、



10年前に真司郎と出逢った時



真司郎が言った言葉





真司郎と私は、偶然の重なりで出逢ったようなもの



真司郎は出逢って直ぐに

ふとした時にこの言葉を呟いた


真司郎の方が綺麗な顔でしょって笑いあった



そして、また真司郎は私を見つめて微笑んで言う






與『 一 緒 に い る っ て 幸 せ や な 』



與『 俺 と 出 逢 っ て 、 選 ん で く れ て あ り が と う 』



與『 お 前 の 選 ぶ 道 が ど れ で も 離 れ な い で 』






まだ付き合っていない、想いだけが交差していた時



3回目の告白で、忘れたくて、真司郎から離れたくなくてやっとOKした時



AAAの加入の誘いが来て、どうすればいいかわからなかった時





真司郎は、全部覚えていてくれた


真司郎は、いつだって言葉をくれた







與「俺は、その人に並べないん？



こんなに過ごしてきたやん、



今言ったのは、俺の言葉だけど、お前もたくさん言葉くれたやん




一緒にいてくれてありがとう


しんちゃんが居ないと成り立たないんだよ


ずっとこうやって続いたらいいね、って




俺は、その言葉が、Aのお陰で生きてるよ



今の俺がいるんよ



だから、簡単に離したくないねん




もう一回聞くで



俺の味、もう忘れたん？」







真司郎。



ずるいよ



どの状況でも、今でも、ずっと私を依存させるの



離したく無くさせるの



離れられなくなるの



2度と消えないこの記憶




今だって気を抜けばまた、身を委ねてしまう




でも、私も知っちゃった




真司郎、っていう毒牙に



「忘れられるわけ、ないよ…




離れられるわけも、ない


でも、もう会わないって決めたの」





與「…ありがとな



でも、お前はまたその人に堕ちると思うで」




真司郎の声は低かった



與「でも、堕ちればいいやん



その人にも、にっしーにも、


直也くんにも、秀太にも、日高にも。







最初っから言うてるやろ？



俺から離れられるわけない



だから、絶対最後は俺が欲しくなる





好きなように遊んでええよ？



お前は、俺無しじゃ生きられんもん」





すごい自信。



だけど、正論だ




真司郎はずば抜けて上手いのは確か

貴方にだけはペースを乱されてしまう


もう2度と離れられなくなるような




甘い甘い毒




最後まで


遊んでみようか





「 …ずるい

愛してるよ」

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