T h i r t y. O n e. N a o y a. ページ34
久々に男メンで飲むことになった。
珍しいことににっしーの家。
何かあるとしか思えない
俺だって、しちゃったわけだし…
だけど、別に何かあるわけでもなく、1時間くらいの時が経った
日「この前のライブは焦った、ほんとに」
西「あれでしょ、マイクが歯に当たったやつ!」
末「え、そっちじゃねえだろ。宇野ちゃんがこけたやつ。」
與「なぁ待って(笑)それじゃ無いやろ絶対(笑)」
浦「結局なんなんだよ(笑)」
日「えー、西島が遅刻してきたやつ」
西「それいつもじゃん!」
末「お前が言うな(笑)(笑)」
酒も進んで、少しだけ酔いが回り始めた頃
このまま終わるのかもしれない、
そう思ったその時だった
與「…みんな頑張るよなぁ」
末「なにが?」
嫌な沈黙が数秒間続く
與「…Aの事」
真司郎が発した言葉は、分かっていたけど
実際に言われてしまうと、ぞくっと嫌な感じが背中を伝った
でも、日高は口を開いた
日「…真司郎は、知ってると思うけど
俺、Aとした」
末「…は?」
あの日か、
やっぱりね
みんなの視線は一気に真司郎から日高に移る
日高は動揺も見せず、ただ続けた
日「…Aは、本気で愛すなんてできないって言った
忘れたい人がいるって言った」
西「だからっていうのかよ」
いきなりの話についていくことができない
真司郎は?
もっと、動揺してるはずだ
なのに、真司郎は、笑っていた
気付いたのは、俺だけだったかもしれない
だけど確実にその口角を上げていた
最年少で、努力家で、誰よりも負けず嫌い
そう思ってきた、いや今でもそれは変わっていない
今の顔を見て、
ああ、真司郎は、美しく、魅力的で、忘れられない毒を知ってしまったんだと
そして俺たちもその毒に、優しい毒に、
底無し沼のようで、抜け出せない
愛の渦に飲み込まれているのだと思った
日「…俺、悪いけど遠慮できない
味を知ってしまったから
弱みにだって漬け込む、
それくらい、もう戻れないんだ」
與「…ふふ、ええで?
俺も、何回だって染め直したるよ」
真司郎は
Aをきっと2度と離さない
だからこそ、奪い甲斐があるんじゃないか
西「…ふーん。
本気でいっていいわけね?」
にっしーは
これ以上ないほど
妖艶に、笑っていた
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サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» こちらこそありがとうございます!! (2018年1月19日 22時) (レス) id: bc77d3c9ee (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - こんばんわ。夜も更新ぁりがとぅございます。たのしみに待ってました。 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます!いいえー!コメントうれしいです (2018年1月19日 17時) (レス) id: bc77d3c9ee (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - ぉはょぅございます。朝から更新ぁりがとぅございます。先走りしてしまってすいません。毎日読むのがたのしみで更新されてるとめっちゃ嬉しいです (2018年1月19日 8時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» 話が進んでいくうちにやるのでおまちを~! (2018年1月19日 6時) (レス) id: 635f9312fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サ エ ク ン ! ! | 作成日時:2018年1月10日 0時