Be mine …

T w e n t y. F i v e. H i d a k a ページ28

Aは、




「…愛した人がいたの。



あの人が忘れられないの




私は、もう、




人を愛せない



…それだけだよ」







とだけ言った。


いつもなら俺の腕を解こうとするのに、



今この瞬間は、俺に身体を預けるようだった。




日「…じゃあ、愛さなくていいよ



俺で、寂しさ埋められないの？






何でもすっからさ、俺に、溺れなよ。」






少し黙ると、




「…うん」




それだけ言うと、深く息を吐いて



俺の背中に腕を回した






その回した腕は、





“貴女に溺れてもいいですか“


”貴女で埋めてください“





の印なような気がした






日「…思う存分、俺を利用すればいいよ




俺は、お前から離れねえから」




「…ふふ(笑)ありがと。



…ねぇ。」






俺を囃し立てるようにして、



Aは、




抱き締める腕を強くした





日「…じゃあとりあえず、俺んちでも行きますか。」



「…そーしますか。」





目を合わせてから、Aの腕を引いた





今は、連絡とか、



仕事なんて事も忘れて、






ただ溺れる為だけに、





足を動かした






俺は、利用されてる




そう分かってても、この優越感に頬が緩む








？「…日高？」









玄関から出ていく姿を見ている人がいるなんて気づきもしなかった







だって、今は目の前の快楽しか、




見えていないのだから

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