Be mine …

F o u r t y. T w o. N i s s y. ページ47

さっきから横を歩いている祭は、すごく綺麗で。






びっくりするくらい綺麗なロングのストレート。

二重の瞳は大きくて、どこか儚くて。

唇は、誘うように艶めいている。

そこから垣間見える太陽のような、月のような微笑みと。




全てが特別、で。







目が合わせられなかった。


でもそんなこと知らないで覗き込んでくる、その姿が愛おしくて。




「西島ーあ！元気ない。」


西「…ふっ」


「あ、笑った」


西「お前とご飯だから元気出たわよー。」





そういうと、ちょっとドヤ顔してくるあたりが可愛い。

しかも、


「…隆弘はさ、彼女とかいないの？」





なんて可愛い質問してくるから、


頰が完全に緩みかけている。



でも、そこは抑えて、





西「いないよ。いたこともないし。」





とだけ答えた。







「でも、告白とか、たくさんされたでしょ？」

西「まぁ、そりゃあね。それなりに。でも、好きだって思える人はいなかったよ。」




「うそ！あんなに慣れたみたいにキスしてきたじゃん！」






慣れたみたいにって(笑)

逆だよ、慣れなさすぎてんだよ









西「んははは(笑)…俺だって戸惑ってんの。好きになんの初めてだし。





…こんなに夢中になるつもりもなかったしな。」


「…」



西「あれ？黙っちゃった？かわいーやつだなこんにゃろ。」


ﾜｼﾜｼ


「わしわしすんなしー！」


西「あーもう、お前笑うな。」




ほんとこいつはわかってない



「なにすんだ、隆弘この野郎！」





西「そんな顔すっから惚れんだよ、


悔しいけど堕ちてくのがわかるくらい、







…可愛いから。」






お前の笑顔は、悩殺力半端ねーの




俺なんか一発でやられちゃうくらい







だけど、やっぱり俺はこの宝石が欲しいんだ




だから、




西「ねぇ、A







…今日は2人だね？」ﾆﾔ






そうやって、不意をついて、






俺が君に酔いしれるように





俺、という名の楽園に誘う






言葉で誘い、言葉で惹き込む






さっきの台詞を聞いたAは、

気まずそうに黙って頷いて、



舌を出して笑った






あー、誘ってる？




ほんと可愛いやつ





でも、まだ





まだまだ、俺に堕ちてからじゃないと




満たしてやんねえよ？





じゃあ、長い夜を始めようか






それを告げるように、



雰囲気のある店内にある、少し暗いランプの炎は





静かに燃えている



さぁ、どの台詞で満たそうか

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