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T h i r t y. F o u r. S h u t a. ページ39

末「さっみいいい」


西「いーじゃんコンビニ近いんだから許してよ」


浦「ていうか全員でこなくても良かったよね絶対」




お酒もつまみも無くなって、

でも盛り上がりは冷めなかった

だからお酒を買いにコンビニに



みんなの本音を聞けた気がする


にしてもAはほんと大した奴だよ



こんなに俺らを狂わせるなんて



そんな事を考えていると



ドン!!





真司郎に誰かがぶつかった




一瞬でわかった



Aだ





「っ、ごめんなさい…!」





Aは、あまりにも分かりやすく、泣いている




いつも笑顔なAのこんな表情、見たことが無かった




與「え?





A、なんで泣いてるん?」






無理やり真司郎の腕の中に入り込んで、




泣きながら



「…やだっ、しんちゃんっ…




助けて…!!!」




與「どうしたんっ、…泣かんといてよ、…」






いきなりやってきたAは、



真司郎の腕の中で、泣き止むこと無く泣き続ける






西「…A、泣かないでよ、どうしたの…」





真司郎の腕の中から少し離れて、西島がAの涙を拭う





西島は、自分の事のように切なそうにAを見つめる





「もうやだよ…



どうして、っ現れちゃったの…」



おい、それって






日「…もしかして、あの人?」







悲しそうに笑う




俺たちは、言葉にハッとして



全員が同じことを考えた









與「っ、会ったん…?



俺は、必要ないん…?」





「…やだ、行きたくない



行きたくないのにっ…



会ったら、また、…」




これ以上ない程の、脅威





君にこんな表情をさせるなんて






與「…行こう





俺たち帰るわ」





末「…離すなよ」







真司郎は、泣いているAの腕を引いて、




歩き出した





その背中は、何処か寂しくて、辛かった









西「…もう、動かなきゃやばいかもね」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





side→Atae






これまでに無いほど、奪われるのが怖かった




ずっと一緒にいたのに、埋められなかったその心の隙間



ずっと占めていた




忘れられない人







與「…もう家着いたから…





もう、泣かんといて…




もっと俺を頼って」


小さく息を吐くと




「…おねがい…




真司郎、忘れさせて…」





弱々しい瞳を包むように、





キスを落とした

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サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» こちらこそありがとうございます!! (2018年1月19日 22時) (レス) id: bc77d3c9ee (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - こんばんわ。夜も更新ぁりがとぅございます。たのしみに待ってました。 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます!いいえー!コメントうれしいです (2018年1月19日 17時) (レス) id: bc77d3c9ee (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - ぉはょぅございます。朝から更新ぁりがとぅございます。先走りしてしまってすいません。毎日読むのがたのしみで更新されてるとめっちゃ嬉しいです (2018年1月19日 8時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
サ エ ク ン ! !(プロフ) - のぞみさん» 話が進んでいくうちにやるのでおまちを~! (2018年1月19日 6時) (レス) id: 635f9312fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サ エ ク ン ! ! | 作成日時:2018年1月10日 0時

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