恋しくて…。 ページ34
暑い夏が終わっていく…。
窓から入る肌寒い風が、秋の気配を漂わせる…、、、
夫は、敢えてそこには触れぬように…
以前と変わらぬ態度でわたしに接する…、、、
素敵な夢に酔いしれた夜…、
溶けるようなキスを初めて知った夜…、
シウォナに全てを打ち明けた夜…、、、
あの夜から、
シウォナに会うことも、声を聞くことも無くなった…、、、
あれから何度夜を越えて、朝を迎えたんだろう…
激しいキスと、
全身を包みこんだ温もり…
シウォナの匂い…
どれもこれも忘れられなくて、
どれもこれも…
シウォナのすべてが恋しい…、、、
だけど…もう終わったんだ…。
シウォナからの連絡が無くなることは当然のこと…
わたしがシウォナに謝らなきゃいけないけど、
これ以上掛ける言葉も、
合わせる顔だって無い…
こんなにも辛くて、こんなにも苦しくなることなんて、
わたしは、全部わかってた…
もう…二度と会えない、、、
そう思うと、世界から色が消えたみたいに…
暗闇に一人ぼっちになったみたい…、、、
それでも、また少し時間が経つと、
わたしは以前と同じ日常を生きる…
前よりも、もっと…もっともっと空っぽな心で…、、、
まだひと月も経っていないのに…
もう何年も経ったような、、、
もう何年も、シウォナの顔を見ていないような錯覚…、、
あの日以来、足を運べずにいたベーカリー…
久しぶりのいつもの席…、、、
その席から、あの日、シウォナと再会した時のことを
カフェオレの湯気の向こうに思い出す…
あの時のわたしは、こんな日がくるなんて思ってもみなかった…
あの時、シウォナがわたしに気づかないでいてくれたら
こんなに痛くなかったのに…、、、
やっぱり…この場所へ来るのは間違いだった…(泣)
すべての始まりの場所には…僅かでも、思い出が多すぎる…
ここでわたしに話しかけてきた時のシウォナの顔…、、、
夕暮れ時の雨の中、聞こえたクラクション…、、、
涙で視界がぼやける…
俯いて、一口も飲んでいないカフェラテを見つめる…、、、
シウォナ…、、、
シウォナ、シウォナ、シウォナ…(泣)
早く…ここに来て、わたしを抱きしめて…、、、
叶う筈のない願い事を、つよく、つよく、心の中で叫んだ…
瞬きと同時に零れ落ちた涙…
「…はぁーっ、、、」
そのまましばらく俯いたままのわたし…
手元が影に覆われる…、、、
「…？」
ふと見上げると、恋しい彼がいた…、、、
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梨子(プロフ) - みるくさん» 初めまして(*´∪`)梨子です♪コメントぎゅーちゃんの方にもこちらにもありがとうございます♪何年か前に書いたお話を今でも大切に読んで下さっていることがとても嬉しいです♪ (2015年7月12日 22時) (
レス) id: e9af92fa3d (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 梨子さま、シウォナ良かったです！この作品は前にも読んで、すごく気に入ったものでした。私もシウォナが好きです！あの笑った時の笑窪が大好きです！彼の真っ直ぐな性格や一生懸命な所も大好きで、もっとシウォナを見たいです！またお話書いてくださいね！楽しみです！ (2015年7月12日 22時) (レス) id: 24618d5a10 (このIDを非表示/違反報告)
407(プロフ) - ｼｳｫﾝ さんﾍﾟﾝ です ^^* 作品 すごく 面白かったです ! (2012年9月18日 1時) (携帯から) (レス) id: 4308bcb60e (このIDを非表示/違反報告)
ミクリン - シウォナァ〜ﾟ+｡(*′∇｀)｡+ﾟ このお話、スキ過ぎて２回読みました。またシウォナのお話書いてください(^O^) (2012年9月6日 18時) (携帯から) (レス) id: 567e083ca0 (このIDを非表示/違反報告)
chiiichan(プロフ) - 感動しましたー!!次のお話も楽しみです。ありがとうございました(=^0^=) (2012年8月26日 23時) (レス) id: 463fd5a90d (このIDを非表示/違反報告)
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