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私が、人から嫌われる理由は、美人だからだけではない。
人の考えていることが、手に取るようにわかってしまうから。
気持ち悪いと、言われてきた。
職場を去ることになるのも、
表面的な嫌がらせだけでなくて、
心の声が、手に取るようにわかってしまうから。
「こんにちは」
『、』
パーティーも無事終わって、次の日。
松本さんが会いに来た。
『夫は会議中ですが、ご用件は？』
「いや、翔さんじゃなくて君に話があってきたんだよね」
にっこりと笑う、
その目はやっぱり笑っていなくて、
顔がもともと彫刻並みにきれいだから、恐ろしいったらありゃしない。
『お話、とは』
「君に興味があって」
どういった意味でしょう、と笑ってみるけど、そろそろ限界、
手の内を明かして恐怖心をあおるか、だけど早すぎると困ったことになる。
「率直に言おうか、翔さんを射止めた君がどんなヒトなのか知りたい」
『それを知ってどうなるのでしょう？』
「どうもならない、単純な興味だよ」
逃がさない、と彼の目が言っている。
しょうがない、これ以上交わすとこっちが不利になってくる。
『想い人がいる相手と結婚をする女に興味があるなんて、悪趣味ですね？松本さんは』
顔に、隙ができた。
意表をつけたみたい、あとはこっちのもの。
「君は何を知っている？」
『全て』
「そんなの出まかせだ」
『あなたが本当に好きな人も、分かります』
にっこりと笑って見せると、狼狽えて、
松本さんが初めて、人間らしい表情を見せた。
「なぜ、」
『見ればわかります、』
「はは、」
お手上げだな、と笑う。
「誰にも言っていなかったのに」
『まぁ、言ったら引かれるでしょうね』
「ずいぶんハッキリモノを言うね」
『誰かに鍛えられたようなので』
「頼もしすぎるだろ(笑)」
翔さんによろしく、と言って出ていった松本さんと、
潤来たんだって？と入ってきた帝王は、見事に入れ替わりで。
「要件は？」
『昨日奥様にお貸ししたハンカチを返しに来た』
「そ」
帝王もいつも通り。
一気に秘密を知ってしまったこと、
そしてそれが間違えていなかったこと、
瞬時に消化しきれないそれは頭の片隅に残して、
「これ、整理しとけ」
『了解』
いつも通りを装う。
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あきんこ(プロフ) - 翔成さん» 読んでくださりありがとうございます！もっとうひょうひょできる続きが書けるように頑張りますね、よろしくお願いします(｀･3･´) (2019年9月11日 15時) (
レス) id: 27a3d26bce (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - mikkyさん» ありがとうございます、続編書きました！ぜひ読んでくださいね(*´▽｀*) (2019年9月11日 15時) (レス) id: 27a3d26bce (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - AKIさん» 続編書きました！終わりじゃなかったですm(__)m (2019年9月11日 15時) (レス) id: 27a3d26bce (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - あんさん» 楽しく読んでいただきありがとうございます！続き書いてみました(*´艸`*)もしよかったら読んでくださいね (2019年9月11日 15時) (レス) id: 27a3d26bce (このIDを非表示/違反報告)
翔成(プロフ) - 完結、お疲れさまです。。楽しく読ませて頂き、全体通してうひょうひょしましたw終わりを迎えて『え、ここで終わり！？続きは！？』と思ってしまいました…。図々しくも、、是非続きを…。というかお願いしたいです！！(☆О☆)続編待っても良いですか…？ (2019年9月6日 7時) (レス) id: e6a4df8a10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年8月7日 21時
