隠された真4 ページ8
A side
また場面が変わる。
兵士「娘を渡せ。王の命令だ！」
昔A「離して！母さま！父さま！助けて！！」
父と母が泣きながら私の名前を叫んでいる。他の兵士に押さえつけられ苦しそうに手を伸ばすことしか叶わない。
私は王の命令で連れ去られたのね。でも、何のために？
その時、ぐっと頭痛がして頭を抑える。
何か莫大な情報が直接頭に流し込まれているよう。
王と占い師の姿。その会話が聞こえてきた。
A「なるほど私は利用されたのね。」
次の瞬間、私は崖の下で血に塗れていた。これはきっと、過去の私が経験したこと。
もちろん不老不死の身。死ぬことはないが、痛みがないわけではない。骨の軋む感覚、内蔵が圧迫される痛みに顔をしかめる。
私を見下ろす王と占い師。
占い師「牢から逃げ出し、ここで足を滑らせて崖から落ちたようです。どうやら都合がいいことに、自らの力のことは覚えているようですが、なぜ逃げていたかなどは忘れているようでして。」
王「ふははは！そうか、それなら存分に利用しようじゃないか。山の奥深く誰にもバレないように屋敷を建てて、そこに住まわそう。」
占い師が私に近づき耳元で囁く。
占い師「そなたは妖と対峙し力を使うことを生業としているのよ。永遠に人々のために働けるように不老不死になった。そこからは逃げ出せない。」
催眠術のようにぐるぐると頭を回る言葉たち。
ぐっと意識が引き戻される感覚がした。
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ぴっぴ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます！嬉しい限りです！頑張って作っていきたいと思います！ (2020年8月26日 11時) (
レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - 時間も忘れて最後まで一気に読ませていただきました！笑 凄く面白かったです！ それぞれに割り当てられてるキャラも合っていて、分かる！と声を漏らしました笑 ご自分のペースで番外編などお待ちしております♪ (2020年8月26日 10時) (レス) id: 739c723b48 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ(プロフ) - m7_8ex8kさん» 楽しみにしていただいて本当ありがとうございます。実はお話のネタがいくつかあり書きたいなーと思っていた所です…番外編のような形で完結してもまたお話出せたらいいなーと考えております！ (2020年8月25日 23時) (レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
m7_8ex8k(プロフ) - すごく面白いです！毎日の楽しみの一つです！！完結してしまうのが寂しいです(_ _). (2020年8月25日 18時) (レス) id: c3e356c08e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴっぴ | 作成日時：2020年8月23日 20時
