真実 ページ4
A side
A「大変なところに出くわしたわね…」
頭を撫でると気持ちよさそうに目を細める猫。
A「ウォヌ、この子の中にいる妖を払うけど、一緒に来る？」
WN「1人で行かせたなんて言ったら、他の奴らに殺されるしね。それに、俺も心配だしついてく」
庭に移動する。ウォヌが「俺のご主人様が助けてくれるってよ」と抱いた黒猫に話しかけていた。
庭の中央で対峙する私と黒猫。ウォヌは縁側に胡座をかいて座り、眠そうに欠伸をしていた。
煙管に火をつけると、ぼんっと黒い影が現れた。形も表情もわからないけれど、なぜかわかる。きっと、女だ。
A「ずいぶん、素直に出てきたのね。
男に裏切られた悔しさに取り入り、貴方の血を浴び涙を舐めた猫に取り憑いた。そして、男を殺した。」
反応はない。全てを認めるようにただ静かに聞いているようだ、
A「貴方はここにいるべきではないのよ。」
近づき、いつものように煙管の煙を吹きかけた。
微かに聞こえた、妖の言葉。
女「ねこ…ねこ。ごめんなさいね。貴方を巻き込んで。私の涙を受け止めてくれて…ありがとう。」
優しい女の声だった。風に吹かれたように黒い影はいなくなった。残った黒猫はさっと走り出し、裏門から出て行ってしまった。
WN「ずいぶん簡単に終わったな、今回のは」
A「払われるのを望んでたみたいね。あの猫を巻き込んだことを謝ってた。だから、ここにやってきたのよ。」
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ぴっぴ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます！嬉しい限りです！頑張って作っていきたいと思います！ (2020年8月26日 11時) (
レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - 時間も忘れて最後まで一気に読ませていただきました！笑 凄く面白かったです！ それぞれに割り当てられてるキャラも合っていて、分かる！と声を漏らしました笑 ご自分のペースで番外編などお待ちしております♪ (2020年8月26日 10時) (レス) id: 739c723b48 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ(プロフ) - m7_8ex8kさん» 楽しみにしていただいて本当ありがとうございます。実はお話のネタがいくつかあり書きたいなーと思っていた所です…番外編のような形で完結してもまたお話出せたらいいなーと考えております！ (2020年8月25日 23時) (レス) id: 85fef5c911 (このIDを非表示/違反報告)
m7_8ex8k(プロフ) - すごく面白いです！毎日の楽しみの一つです！！完結してしまうのが寂しいです(_ _). (2020年8月25日 18時) (レス) id: c3e356c08e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴっぴ | 作成日時：2020年8月23日 20時
