屋敷の主人は愛される3【SEVENTEEN】

守りたいもののために4 ページ15

A side


次の瞬間、占い師の後ろから敵の兵たちが、屋敷の中から彼らが飛び出してくる。いっきにこの場が戦場になった。


私のところにも人並みならぬスピードで飛びついてくる1人の男。上から切りつけてくるので、刀を構えて技を受ける。すぐに払い相手の刀を飛ばすと、素早く斬り捨てる。


ぐるりと周りを見る。スニョンやジュナ、ミンギュ、スンチョル、ミンハオ、ジフナは心配なさそうだ。人間の4人は屋敷の中に隠れている。ジョンハンとウォヌは空を飛んで敵を錯乱しているようだ。


チャニを探す。どこ？

見つけた。まだ、経験の少ないチャニは大きな棒を持ちがくがくと震えていた。チャニに狙いを定め、近づく者がいることに気づく。チャニは気づいていない。

この距離では追いついたとしても、不安定な姿勢からまともに技は受けられない。何か術を使うにも時間はない。


間に合った！とチャニとその男の間に入る。


ざしゅ！！！


背中を大きく斬られる。後ろにいた敵を、後から追いかけていたジュナが食いちぎるのがわかった。


DN「Aさ…ま…？血が…！！！」


みんなの視線がこちらに向くのがわかった。


うっ！口の端から血が垂れる。


A「大丈夫よ、大丈夫だから。」

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