屋敷の主人は愛される3【SEVENTEEN】

不穏な動き ページ11

NO side


Aの屋敷の屋根に立つ老婆がいた。

老婆「ふん、気づいてしまったかい。知らない方が幸せなこともあるだろうに。

お前はここから逃げられない。」



次の瞬間、怪しい地下室に移動する老婆。


老婆「三毒会の皆さま、ご無沙汰しておりました。例の不老不死の女が記憶を取り戻し、逃げ出そうとしております。」

3人の人間が、静かに聞いている。顔をすっぽりと覆うフード付きのマントを纏い、性別も年齢さえもわからない。

マント1「300年前にあの無能な王に捕らえさせてから、ここまでいい子にしてたのに…ついにね」

マント2「あいつが逃げたらどうするでごわすか！？妖の溢れる世界になるでこわすか？！」

マント3「しやぁー！妖を払うなんてただの建前だ！それくらいできる奴はいくらでもいるだろうが！バカか！」

マント2「じゃあ、なんででごわすか？」

マント1「不老不死の身体も魅力的だけど〜世界を揺るがすほどの力よ？自分の手に入れておきたいものじゃなぁーい？」

マント3「その女を連れてこい！この地下で捕らえ存分に力を使ってやる！しゃぁー。」

老婆「かしこまりました。」

守りたいもののために→←覚悟2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す