You side 初仕事 ページ10
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MH「……はい、これ」
「ありがと」
ハオが差し出してくれたゆず茶を飲む。
……まあ、そこらへんの自販機に売ってるやつなんだけれども。120円の。
MH「今何考えてたお前」
「い、いいえ！？何も！！何も考えてません！！！」
『あと20分で開場ですよ〜』
よく響くマネオッパの声で、背筋に緊張が走る。
HS「ヤハーーーー！！！！！」
WZ「ぐぁぁ！がー！！うぅん！！」
「ウジの声出しは相変わらずうるさいね……」
JN「スニョンのは声出しですらないね」
今回のコンサートは、少し後にカムバも控えているからメンバーの怪我には気をつけないと、と騒がしい中で考えを巡らせる。
WN「なあA」
「はーいー」
WN「これつけてくんない？なんかつけにくい」
_____首輪？
WN「そ、」
ん、と顔を突き出してくるウォヌ。
「こ、こういうのは衣装さんにやってもらえばいいのでは…」
WN「なんでA敬語になってんのw」
だってこんなの…首に手回して首輪つけるとか……
いつものヒモ感はどうした？
なんでコンサートの時はこんな色気おぬよんなの？どうしたらいいの？
WN「あ、身長届かないの？」
「ち、違」
WN「いいんだよ嘘つかなくて」
「つけられるし！？見てろよオラ！！？」
SG「どうした何事？もしかしてAって男子だった？！」
WZ「前から分かってたことだろ」
ええい黙れ黙れ。
こんなの目をつぶってちゃっちゃと首輪をつけてさっさと逃げればいいんだ。
WN「これ、ミンギュとおそろ」
「耳元で喋んな！！！！」
途端、caratが会場に入ってきたのか喧騒が大きくなる。
「はい、終わり！！！！とっとと準備して！最初のMC誰！ミンギュ！？」
JS「Aちゃん落ち着いて、最初のMC僕だから」
「うんじゃあバク転かなんかしてステージに登場して」
JS「……それはディノがやりたいって」
DN「_______え？」
というわけでバク転で登場するのは我らがマンネに決定。
『あと5分で公演ですよ〜、Aさんはステージマネージャーなので舞台袖入ってください』
「はーい！！」
HS「A！ごめん、一つお願いしていい？」
「うん」
HS「……盗撮だけ、取り締まってもらってもいいかな」
……え、ど、どうやって？どうしよう…
走っていくスニョンの背中を見送って、少し心細くなった。
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作者名：瞳 | 作成日時：2019年4月1日 20時
