JH side 4/7 ページ6
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以前俺が学校に通っていた頃、
「小さいね」
って言えば女子は嬉しそうにニコッとしてた気がする。
自分より背の高い女子なんてそうそういないし、小さいね=可愛いね、みたいな。イメージ。あるじゃん？
だから褒め言葉的に使ってきた。
なのにあいつ、めっちゃむすっとした顔してさ。
「あーあ、どうすりゃいいんだよ俺」
「仲直りの握手でもしてきたら？」
「ぜってー無理」
なんで俺ってこうなんだろうか。
隣で同じように寝っ転がってるシュアは絆創膏貼ってやるほど優しいっていうのにさ。
_______まあ投げ飛ばされてたけど。
「お、ドギョマ」
「ハニヒョン、Aが "ユンジョンハンなんて嫌い" っていう題名の歌を作ってずっと歌ってますよ」
「歌わせとけ」
「閉めてると聞こえないか…
この部屋のドア開けときますね」
「閉めてけよ！！！」
ドギョマのせいで微かに聞こえてくるAの歌。
『ユンジョンハンなんか〜天使じゃないし〜男神でもないし〜〜♪』
JS「ぷっ、…かーわい」
「……は、あいつの歌止めてくる」
________
____
「〜♪ …… ！、！！！」
JH「ふひひ」
「うっわ、びっくりさせないでよ何」
あーーーあ、
チビって言ったこと謝ろうと思ってたのに、Aの背中を思いっきり叩いてしまった。
「いたーい骨折れた、スニョン助けて」
HS「んー、これ食べたら助けに行く」
「頼りなさすぎます王子様」
WZ「なあA、さっきの歌もっかい歌って」
「いいよー、
ユンジョンハンなんて天使じゃない〜♪」
WZ「……どうも」
「そんだけ！？歌わせといてそれだけ！！？？」
「A」
「何ってばユンジョンハン、背中折れたわ」
「次その歌歌ったら許さないから」
「は？意味わかんな！！私が作ったんだから著作権は私にあるでしょ！！私が歌ってるんだから自由じゃ」
「拒否権ねーから」
ああ騒がしい。
不機嫌に部屋に戻ると、シュアがさっきと同じ体勢で寝っ転がっていた。
時間止まってたのかこの部屋。
「仲直りしてきたの？」
「…歌止めてきた」
それでもまたAの歌声が聞こえてきそうな気がして、ぴっちりとドアを閉めた。
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作者名：瞳 | 作成日時：2019年4月1日 20時
