Two flowers9

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「スンチョラ、お前ミッションの説明聞いてなかったわりに詳しいな」

「え」

「スタッフさんから説明受けてる間、どっか行ってただろ？」

「…

遠くにいても聞こえてたよ。俺は耳が良いんだ」

「ふーん」


ジョンハンからの疑いの眼差しに背を向け、クプスはメンバーたちを焚きつけた


「デート権をもらえるのは1人だけだぞ！さっさと写真撮ろう」

「負けませんよ！俺はAヌナとデートするんだ！」

「させるか！！」

「ジュニヒョン！早く行きましょう。絶対優勝しないと」

「全部見つけられるかな〜？僕ここ初めて来たんだけど」

「大丈夫です！僕に任せてください」

「協力なんかしていいんですか！？」

『構いませんよ。ただし、2人でやったとしても優勝はどちらか1人です』

「僕は全身全霊でジュニヒョンを応援します」

「くぅ…
誰か俺の味方をしてくれる人は？」

「ミンギュヒョン、俺が」

「チャナ！ミンギュヒョンは1人で奮闘する方が企画的に面白い。だから手を貸すんじゃない」

「え？そうですか？」

「やー！ブスングァン！」

「さ、行きましょうジュニヒョン」


そうしてメンバーたちはバタバタと慌ただしく出発していった


「ありがとうございます。これで上手くいきそうです」

『いえいえ』

『みんなを騙して大丈夫？後から怒られそうだけどㅎ』

「平気です。優勝者がいなければいいんですから」

『ん？もしかして』

「さっきの壁の写真はこことは別のテーマパークの壁なんです。だから絶対に見つけられません」

『わ〜』

『抜かりない』

『どうしてそこまでしてメンバーを騙したいんですか？』

『メンバーたちへのドッキリがクプスさんの野望？』

「違いますよ。本当の目的達成はここからです」


嘘のミッションはメンバーたちを遠ざけるための作戦


クプスが本当にやりたかったことは…


「これからウォヌとAを2人きりにさせたいと思います」

『うん？』

『何の組み合わせ？』

「俺の推しカップルです」

『ㅋㅋㅋㅋ』

『すごく個人的な…』

「いけませんか？」

『クプスさんは2人をくっつけたいんですか？』

「あの2人、お似合いだと思いません？番組だからそういうカットも必要だと思ったんです」

『私たちとしては有難いですよ〜』

『勝手に計画して盛り上げてくれるんだからㅋㅋㅋ』

『どういう風に放送されるかわかりませんけど、とりあえず撮ってみましょうか』

「お願いします」

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