Two flowers9

2 ページ35

「スンチョルオッパ！なんで止めたの。
ミンギュがAを連れて行っちゃったじゃん！」

「5時間もあるんだ。少しくらいミンギュにも譲ってやれ」

「…むぅ」

「ほら、向こうに可愛いカチューシャ売ってるぞ。見に行くか？」

「……」

「いらない？」

「…いる」

「ㅎㅎ
じゃあ行こう」


手を繋いでギフトショップへと向かう2人

それを静かに見守るメンバーたち


「とりあえずジスヌナは落ち着きましたね」

「結果的にミンギュもデートができそう」

「あー…それはどうでしょうか」

「うん？」

「ミンギュヒョンにはライバルが多いですから」


スングァンの言葉を聞き、ミョンホは辺りを見回す


「待てミンギュ！俺も行く！」


すぐに走り出したホシ


「行く？」

「そうだな」

「貸し切りだからすぐ乗れるな」

「急ぐか」


ボソボソと話しながら走り出すウォヌとウジ



「ヒョンたちも忙しいな。2人きりになるのは難しいか」

「この遊園地にメンバーたちがいる限り不可能ですよ。

ジュニヒョン！にこにこ笑ってないで早く追いかけてください」

「え〜？」

「早く早く！」

「押さないでよ〜スングァナ」

「急いでください！ジェットコースター出発しちゃうでしょ」

「僕は乗らなくても」

「とにかく走って！行きますよ！」

「わぁ〜」


ジュンの背中を押して走るスングァンを見て

"一番必死なのはスングァンかもな"と
ミョンホは静かに笑った









ーーーーーー



ーーーーー



ーーーー





「このジェットコースターって、めちゃくちゃ高いって有名なやつ？」

「だな」

「テレビでやってた」

「え…」

「スングァナ、顔色悪いよ。
やっぱり乗らない方がいいんじゃない？」

「だ、だって、僕が乗らないとジュニヒョンも乗らないでしょ」

「もう。そんな必死になって乗せなくても」

「ブーちゃんはジュニをジェットコースターに乗せたいの？」

「あっ、いや、それは
…ちょっと訳があるんですよヌナ」

「？」

「A、絶叫系は大丈夫なんだっけ？」

「うん。よっぽど激しくなければ」

「そっか」

「格好良いところ見せて株上げようったってそうはいきませんよ。スニョンヒョン

ヌナの隣に座るのは俺ですから」

「なんでミンギュが」

「忘れたんですか？誰のおかげで遊園地を貸し切りにできたのか」

「……」


静かに後ろへと戻って行ったスニョン

私の隣に立つミンギュは、なぜかしょんぼりした表情

3→←Amusement

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す