Two flowers9

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「大丈夫？A
顔色が悪い…吐き気がする？頭痛は？」

「大丈夫」

「大丈夫じゃないでしょ。嘘つき！」

「本当だよ。少し休んだら落ち着くと思う」

「てことは今は落ち着いてないってことじゃん！やっぱり嘘つき！」


私の服を整えながら心配したり怒ったり

いつも通りのジスに戻ったみたい


「ジスヌナ声大きいですよ。それじゃ廊下まで聞こえます」

「さっきまでのクールなソンジスはどこへ行ったんだ」

「格好良かったですね、ヌナ」

「ジスにあんな一面があるとは」

「惚れ直した？スンチョラ」

「は、はぁ！？な、何言って」

「赤くなってる〜」

「おい！やめろ！」

「ハッ

もしかして、A
今回のことで男が怖くなった？そういう可能性ある？」

「え」


両肩を掴みじっと見つめる


あの…ジス？ちょっと力強いよ


「大変。男が怖いならもう他のメンバーたちには近づけないわね。Aが頼れるのは私だけ」

「うそ」

「Aヌナㅠㅠ」

「ジスはなんで嬉しそうなんだ」

「気の所為よ」

「…怖いですか？ヌナ」


隣にいたハオちゃんが遠慮がちに口を開く


「ううん。大丈夫だよ」

「本当ですか？」

「鵜呑みにしちゃダメ！Aの"大丈夫"ほど信用できないものはないから」

「もう、ジス。みんなを困らせないで」

「だって震えてたじゃん！顔だってまだ青白い。

ミョンホはあんま男すぎないから平気かもしれないけど、他のメンバーは無理かも」

「男すぎない、とは」

「俺は？俺はどうですか？ヌナ」

「ミンギュか。あんたは完全に男ね」


少し考えるポーズをしたジスは
挙手したミンギュの腕を引いてこちらへ連れて来た


「どう？A」

「え？どう…って」

「怖くない？」

「怖くないよ」

「本当ですか？」

「うん。だってミンギュだもん」

「ミンギュ
ちょっと襲いかかってみて」

「ええ！？何言ってるんですか」

「実験よ」

「そんなことして俺のこと怖くなったらどうするんです！」

「平気平気。距離置いて過ごせばいいだけ」

「そんなの嫌ですよㅠㅠ」

「物は試しって言うじゃない。

えいっ！」

「うわ！」


ジスに背中を押され

その勢いで、ミンギュは私を壁際へ追い込む形に


所謂壁ドンってやつ


「ヌ、ヌナ…ごめんなさい。大丈夫、ですか？」

「……」

「怖い…です？」

「ふふ」

「へ？」

「全然怖くないよ」

「！」



嘘ではないと証明するためにぎゅっと抱きつくと


ジスの怒鳴り声が聞こえた

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