Two flowers9

表裏一体 ページ1

「あ」

「どうしたの〜？A」

「…ううん。何でもない」

「うわ！」

「ジス？」

「やば…コーヒー溢した」

「えぇ？大丈夫？」

「最悪ㅠㅠ
服汚れたよぉ。着替えなきゃ」

「もう、何してるの〜」


着信画面が見えないようにしてスマホを置き

ダイニングで大騒ぎしているジスの元へ


「結構盛大に溢したね」

「Aㅠㅠ」

「大丈夫大丈夫。とりあえず服脱いで？シミ抜きするから」

「うん…ありがとう」



出勤前にコーヒーのシミ抜きで始まる朝

慌ただしいけど
これはこれで、私たちらしいのかもしれない





「ひゃー！遅刻する！」

「忘れ物ない？」

「わかんない！足りないものあったらスングァンにもらうよ」

「ちょっとㅎㅎ」

「スングァン何でも持ってるもん〜」


「あ！ヌナ」

「おはようございます！」


準備を終え、駐車場に出ると

車の中からブーちゃんとソクミンが手を振っていた


「おはよー」

「ごめんね。お待たせしました」

「いえいえ！大丈夫ですよ」

「またジスの寝坊か？」

「待ってイジフン。なんで決めつけるの」

「いつもそうだから」

「残念でした！今日はちゃんと起きたもんねーだ」

「コーヒー溢して着替えてたんだよね」

「あ…A、それは言わなくても」

「結局原因はジスか」

「ふふ」

「そりゃそうですよ！Aヌナは真面目できちんとしてますから」

「うん？誰が不真面目でだらしないって？」

「そ…そうは言ってません」

「今日のターゲットはブスングァンね」

「いつもじゃないですか！」

「頑張れスングァンㅋㅋㅋ」

「応援だけじゃなくて助けてくださいよ〜」


普段通りのじゃれ合い

こういう姿を見ていると、悲しいことや嫌なことは忘れて元気になれる


「ジス、私今日はあっちの車乗るね」

「あっち？」

「パフォチ」

「うーん…わかった。
今日は別々ね。私はスングァンの隣に乗らなきゃいけないから」

「何言ってるんですか！僕の隣は既に埋まってますよ」

「退ければいいでしょ。ね？ソクミン」

「はいㅋㅋ」

「ヒョン！行かないでくださいよ！」

「ソクミナ
俺が降りるから、お前こっち座って」

「え？」

「ジスがいるとうるさいから」

「やー！」

「行こ、A」


ジフンに手を引かれ、パフォーマンスチームのみんなが乗る車へ


「お？ジフナ〜どうした？」

「ジスがあっち乗ったから避難して来た」

「避難ㅎ」

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