Two flowers４

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「待って待って」

「止めないと！」

「あははㅋㅋ」

「ジョンハニヒョン！笑ってないで何とかしてください」

「いいじゃん別に。ちゅーしちゃえ」

「ヒョン！」



ホシとAの唇が

あと数センチでくっつく


そう思った瞬間







「飲み過ぎだ」

「んう？」


ゆっくりと立ち上がったウォヌが

2人の間に自分の手を挟んだ


「わ！よかった！」

「ウォヌヒョーン！最高です」

「ウォヌぅ？

…へへ」

「おい」


なぜか嬉しそうに笑うホシは
ウォヌの手を取り、そこに唇を押し当てる


「やー、こいつ何とかしてくれ」

「ふふ」

「へへへ」


呆れ顔のウォヌ

楽しそうなA

拒否されてもなお嬉しそうなホシ

それを見守るメンバーたち


どこまでも平和な時間




「ヒョンたち
せっかくみんなで集まってるんだから、ゲームしません？」

「しようしよう」

「エスクプスゲームしよう」

「いぇーい！」




それから宴会ゲームを永遠と続け


罰ゲームで酒を飲み
ただ飲みたくて酒を飲み


カラオケをしたり

足球をしたり


自由気ままに過ごしていた





「あれ？ホシどこ行くの」

「んー」


ほとんど開いていない目で前を見据え、寝室へ向かうホシ

それに付き添うジョンハンとミンギュ


「おやすみ〜ホシ

…てか、こんなにうるさいのに寝れるの？すごいな」

「それだけ酔ってるんでしょ」



ホシがふかふかのベッドで眠り始めた

その頃


大盛り上がりするカラオケルームの片隅

通りかかったウォヌが足を止める



「……」

「A？」

「んん、」

「寝るならちゃんと部屋で寝ろよ」

「……」

「おーい。聞いてるか？」


膝を抱えて小さくなったAが、壁に凭れるようにして目を閉じる


「ここで寝るなって」

「うーん……眠い」

「部屋で寝ないと風邪引くだろ。
ほら、立って」


目の前に差し出されたウォヌの手を

じっと見つめるA


「ウォヌ」

「ん？」

「だっこ」

「…え？」


自分へ向けて両手を伸ばすAを見て、ウォヌは一度動きを止めた


「…

…ジスじゃないよな？」

「違うよ。A」

「お前ら、酔うと同じ甘え方するのか」

「そんなのどうでもいいから。だっこ」


そう言って満面の笑みを浮かべる


「…

クプスヒョン
Aが酔ってます」

「おん？」

「部屋まで運んでやってください」

「なんで俺に言うんだよㅎㅎ」

「いや……まぁ、何となくですよ」

「Aは不満そうだけど？」

「え」

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