Two flowers４

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「おーい」

「ジス？」

「いきなり"集合"って、何かあったんですか？」


次々と集まって来るメンバーたちを見て、マネオッパは頭を抱える


『A』

「はい」

『とりあえず、こいつらが何と言おうとMVの件は断らないと思うから』

「…はい」

『あとはよろしく』

「へ？

あっ、オッパ」


私の肩をポンッと叩いて

逃げるように去って行った






「A！」

「な、何」


オッパがドアの向こうに見えなくなっていくのを目で追っていたら

眉間にシワを寄せたジスに
両手で顔を掴まれた


「Aはどうなの？
MVの出演はともかく…本当にキスしてもいいの！？」


「は？」

「MV？」

「ていうかキスって」

「Aがキス？」

「はぁ！？」

「誰と」

「ミンギュ」

「ミンギュ！？」

「俺！！？」

「違う違う。パクミンギュっていう俳優さん」

「パクミンギュってBAD CLUEで」

「その話はもうした」

「つまり
AはMVの出演が決まってて、そこでパクミンギュさんっていう俳優とキスをするってことか？」

「そうなんですㅠㅠㅠㅠ」

「キ、キ、キ、キスなんて…そんなの」

「スニョア
顔真っ青だよ。大丈夫？」

「ヌナ！本当にキスするんですか？何かの間違いじゃなくて？」

「私も今日聞いたばっかりだし、詳細はよくわからなくて」

「マネヒョンは？さっきまでその辺いたよな」

「あれ？ほんとだ。いなくなってる」

「帰ったよ。僕らに責められると思ったんじゃない？」

「責めるに決まってます！！」

「ヌナにそんな仕事を持って来るなんて」

「断りましょう！ヌナ
ね？絶対その方がいいですって」


弟たちが私の周りを囲む


「貰った仕事を断るなんて出来るか？」

「お前らだって、自分のことなら文句言わず受け入れるだろ」

「Aも断るのは不本意だよね」

「…はい」


冷静なオッパたち

私の考えも同じ


自分たちの曲じゃないMVの撮影なんて緊張するし、キスシーンが上手く出来るかどうかも不安だけど

やるしかないと思ってる



「A！よく考えて。キスだよ！キス」

「……」

「キスなんてしたことないでしょ」

「え？」

「キスしたことない？」

「Aヌナが？？」

「何よ。あんたたちAの彼氏見たことあるの？」

「いや…ありませんけど」

「Aは今まで誰とも付き合ったことないの。それなのに、ファーストキスが仕事でなんて…」

「あれ？ファーストキス？

前にソクミニヒョンとキスしてましたよね」

「は？」

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