Two flowers

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「…

ん」


目を開けると

そこは、誰かの膝の上


「あっ」

「おはよう、A
よく眠れた？」

「オッパ…

わっ、ごめんなさい。私」


慌てて起き上がると
シュアオッパは私の頭を撫で、乱れた髪を整えてくれた


「どのくらい寝てました？
もしかして、ずっとオッパの脚に……痺れましたよね？ごめんなさい」

「大丈夫だよ。僕にとっては幸せな時間だった」


そう言って笑うオッパ

どこまでも優しい


「ヌナ〜
目が覚めましたか？」

「あれ？ソクミナ」


よく見ると、私が起きていたときにはいなかったメンバーたちがその辺をうろうろしている


「ジスも寝ちゃったんだ…
ごめんねソクミン。疲れるでしょ」

「大丈夫です！俺はさっき交代したばかりなので」

「交代？」

「さっきまではスンチョリヒョンがこうしてたんですよ」


ジスの頭を太腿に乗せてゲームをしている

みんなほんとに優しい



「Aヌナ〜」

「あ、ミンギュ。
お仕事終わったんだね。お疲れさま」

「ありがとうございます！

お水どうぞ。喉渇いたでしょう？」

「わ…ありがとう」


気が利く

よく出来た子だ



「ただいまー」

「あ！ジフニヒョン帰って来た」


作業室に行っていたジフン


一生懸命仕事をして来た人がいるのに私はぐっすりお昼寝してたなんて…


ダメだ

しっかりしないと



「私そろそろ帰りますね」

「もう？」

「ええ〜
俺とも遊びましょうよ、ヌナ」

「ミンギュ疲れてるでしょ？明日は練習だから早く寝ないと」

「でも〜〜」

「……」

「ん？」


無言のまま近づいて来たジフンが私の目の前で止まる


「ジフニ…？」


じーっと見つめた後

口を開いた


「目が赤い」

「あ…」

「泣いたのか？」


あれだけ泣けばそうなって当然か

後で冷やそう


「さすがジフニヒョン
Aヌナの変化はすぐにわかるんですね」

「何かあったのか？」

「…んー
ちょっと、ジスと…色々」

「ジス？」

「ここにいます〜」

「あぁ…寝てんのか」


喧嘩して泣くなんて恥ずかしい



でも


シュアオッパが思う存分泣かせてくれたおかげで、気持ちがすっきりした



「よかったな」

「…へ？」

「偶には必要だろ。そうやって感情を爆発させること」

「……」

「お前は我慢しすぎなところがあるから。言いたいこと言って、泣いたり怒ったりしても良いんだよ。

周りのことばっかり気にしてないで、自分のことも大事にしろ」

「…

ありがとう、ジフナ」

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