Two flowers

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「ひっ、」

「うわ
びっくりした」

「…何かいる？人？」

「大丈夫。もう行ったよ」


ベッドのすぐ横の壁

そこに飾ってあった額縁が開いて、中から何かが出て来た


スニョンの手が私の視界を遮ってくれたおかげで
よく見えずに済んだ



「ありがと、スニョア」

「どういたしまして。

ていうか、Aずっと俺のこと本名で呼んでる」

「あっ…
怖くて、それどころじゃなくて」

「まぁ リアルで良いか」


ははっと笑ったスニョン

その笑顔にちょっと癒される


「恐怖の部屋脱出じゃないって言ってたのに」

「何かくれた？」

「次のアイテム」

「ほんと何なの…よく驚くよ、俺」


これにはみんな驚いた様子


でも、すぐに切り替えてまた最初の部屋へ







そこからはテンポ良く進み

時々怖い仕掛けに驚かされながら、やっとのことで脱出を成功させた





『おめでとうございます。脱出成功です』

「ここが出口だったんだ」

「難しかった」

「お疲れ、A」

「ありがとうスニョン。本当にありがとう」


スニョンが助けてくれなかったら、私は今頃あの狭い暗闇で気絶していたかもしれない





「随分時間かかったな」

「みんなもう終わってたの？」

「とっくに」

「あれ？
Aヌナ、目が赤い気が…」


私の異変にいち早く気づいたミンギュ

その声を聞いて他のメンバーたちも私の顔を見に来る



「泣いたのか？なんで」

「……」

「事故があったんだよ」

「ごめんなさい、ヌナ
本当にごめんなさい」

「え？事故？？」

「ミョンホが謝ってる」

「何事？」

「私こそごめんね、ハオちゃん
あんな大袈裟に…」

「100%俺が悪いんです」

「そんなことないよ。もう大丈夫だから」


申し訳なさそうな顔をするハオちゃんの頭を撫でる


その周りで、メンバーたちはジュニやシュアオッパから事情を聞いている


「閉じ込められた！？」

「A、暗いところ苦手なのに」

「うわ…俺だったら失神してたかも」

「お前大騒ぎだったもんな」

「ドギョムたちのとこも怖いやつだった？」

「殺人現場ですよヒョン…」

「Aヌナこっちチームじゃなくてよかったかも」

「俺たちのとこは怖いのなかったな」

「なんでだろ。マンネラインだから？」

「刺激少なめにしてくれたんですかね」

「お疲れ、A」

「ジフナ…」

「よく最後まで耐えたな」

「うん…スニョンのおかげ」

「？」

「俺、これが放送されたら色んな人に恨まれる気がしてきた…」

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