Two flowers

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優しいスニョンに励まされ

真っ暗な通路を
どうにかこうにか突き進む



「ひっ、」


みんなのところにたどり着いて顔を上げると

小さな部屋の真ん中に
棺が1つ


「…ス、スニョ」

「ホシヒョンこっち来て」

「これ何て書いてある？」

「ん〜？」


頼りにしてたスニョンが文章解読要員として連れて行かれてしまう


「……」


盛り上がるメンバーたちの後ろ

もはやカメラに映ってるかどうかも怪しい位置で、壁に張り付く



…とりあえず背後は守らなきゃ



「ここの文章に出て来たタイトルの本を探せば良い？」

「うん。

あったあった」

「下に書いてあるアルファベットを組み合わせると…」

「よし。開いた」



すごいなぁ、みんな

頭の回転が速いし行動も速い


私は棺を見てるだけで冷や汗が止まらないのに



「出来たけど？」

「これ、もう開けられるんじゃない？」


シュアオッパが指差したのは

私がずっと見つめていた棺



これを開けるって？

そんな罰当たりな…
(ゲームです)


これまた何の躊躇いもなく棺を開け
中にあった手帳と小さな箱を取り出す


手帳をスニョンが読んで

その内容に従い、ハオちゃんが棺の中へ


人の棺に入るなんて…祟られちゃう
(ゲームです)


「思いつくの全部やってみて」

「あ、これは？」

「うーん」

「何だろう」


狭い空間

みんなでくっついていると安心する


「…

…わかった」

「お！」

「さすがA」

「賢いね〜」

「出来た」


箱が開いて

中から、次に進むためのアイテムが


「また下に戻らなきゃ」

「行こう行こう」

「え…」


またあの暗い通路？
しかも、今度は背後に棺


一番後ろを歩くのは嫌だ

そう思ったけど、言い出せないうちにみんなはさっさと棺の部屋を出て行く



ここに1人で残るのは無理！
早く行こう！！



慌てて通路を進み

あと少しで出口








そう思った


次の瞬間








((バタンッ



「！？」





目の前で



勢い良く

扉が閉まった





「……」




なんで？

どうして？





.





.





.





ドクン…ドクン……









真っ暗で

何の音も聞こえない

メンバーもいない

私は1人




そして



背後には




棺がある部屋






「っ、」




待って


待って待って



「…スニョアーーー！！」



扉を押せば良い。それだけなのに

このときの私は完全にパニックで





耳を塞いで目を閉じて


泣きながらスニョンの名前を叫ぶことしか出来なかった

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