双子ということ ページ4
『Aさん、ちょっといいですか？』
「はい！
…って、あれ？」
今日は音楽番組の収録
リハーサルを終えて、汗を拭きながらモニターを見ていた
名前を呼ばれたので元気に返事をして振り向いたけれど
そこに人はいない
「？」
「ヌナ
あっちですよ」
「え？
……あぁ」
最近ぐっと大人っぽくなったウリマンネ
彼の指差す先に視線を移すと
ぼんやりした顔でスタッフと向かい合う、妹の姿が
「また間違えられちゃったんですね」
「うーん」
「あれ、ジスヌナ怒ってる顔だ」
「うーん…」
状況を把握した様子のジスは、不機嫌そうに表情を暗くしてこちらを見た
『すいません！Aさん
あの…あまりにも…』
「似てますよね。親でも間違うくらいだから仕方ないですよ」
『…ジスさんにも失礼なことをしてしまいました』
「大丈夫ですよ、お気になさらず。私の方から話しておきます」
『本当にすみませんでした』
私とジスは一卵性の双子
そっくりだとか見分けがつかないだとか、誰に会ってもよく言われる
間違えられるのだって、小さい頃から日常茶飯事だ
私もジスもその対応にはすっかり慣れているけど
やっぱり
少し寂しさを感じる
相手に悪気がないのはわかっていても
まるで"自分はいらない"と言われている気分になってしまう
代わりがいないのは、私たちが一番よくわかっているはずなのに
「A、大丈夫？」
「え？
あ…シュアオッパ」
「チャニが心配してた。
スタッフさんと話してから、Aがぼんやりしてるって」
「チャニが…」
マンネに心配をかけてしまった
これじゃどっちが年上かわかんないな
「それで
何があったの？」
「……」
「何か言われた？」
「誰に」
「あれ？ハニオッパ」
「誰に何を言われたんだよ」
眉間にシワを寄せた美しい天使が突然現れて
私もシュアオッパもびっくり
「ジョンハニ、いつからいたの」
「そんなことどうでも良いだろ。
どのスタッフがうちの可愛いAに何を言ったって？ん？」
「違うんです。何か言われたわけじゃなくて」
「じゃあ何されたの」
「言ってみな。俺が仕返ししてやるから」
「何もされてませんよ。大丈夫です」
「だったらなんでそんな顔してんの」
「…どんな顔ですか？」
「なんか寂しそう」
「"世界にひとりぼっち"って感じ」
「……」
うちのお兄さんたちは
どうしてこうも勘が鋭いのだろうか
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みみた(プロフ) - わかります…お姉ちゃんだからとか我慢させられたり、泣いたら許してもらえてる下の子が羨ましい時もあるし、ジスちゃんが嫌だなーと思って読んでた自分が主人公と重なって泣きそうになりました。たくさん主人公ちゃんも甘やかしてあげてほしいです (2020年4月28日 9時) (
レス) id: da72a115e8 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - 双子ちゃんの設定が新鮮でとっても面白いです！二人の性格もぜんぜん違うからこそ、メンバーとの絡み方や行動に差が出てて双子ちゃんがもっと好きになりました！更新応援してます！ (2020年4月27日 17時) (レス) id: 1cb57a6569 (このIDを非表示/違反報告)
みみた(プロフ) - この作品大好きです！ジフンが優しくて甘々なのがたまりません(´TωT｀)とっても楽しく読んでいます、更新がんばってください！ (2020年4月24日 9時) (レス) id: da72a115e8 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて更新が楽しみです。これからも、頑張ってください！ (2020年3月13日 14時) (レス) id: 080bd90b20 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - めっちゃ面白くて、大好きです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2020年3月4日 23時) (レス) id: aac37e7495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2020年1月14日 6時
