Two flowers

4 ページ22

「大変身してみたーい！
私もいよいよ美しい大人の女性に」

「待て待て！勝手に話進めんな！」

「ぐぇ、
ちょっと！やめてよスニョン。首絞まる」


ジスを止めようと必死になっているスニョン

格闘技みたいになってる



「どうする？ジフナ」

「…難しい2択だな」

「ヌナ
他にもドレス用意してますよね？今のより少し丈長いのとか」

『んー、あるっちゃあるけど。あたしの好みはどっちかなのよ。今着てるミニのドレスか女優顔負けのロングドレスか』

「とりあえず着てみたっていいじゃん〜」

「ダメだ！お前は着たら絶対気に入って"これで私も女優さん"とか言うんだろ。ちゃんと考えろよ。ジスがそっちを選んだらAもロングドレス着ることになるんだからな！」

「見たくないの？Aのロングドレス姿」

「……見たい…けど

そうじゃなくて！
違うグループの男たちにじろじろ見られたり声掛けられたりしたら困るだろ！」


もう一体何の話だったかわからなくなってきた


とにかく、私たちの私情で
せっかく選んでもらった衣装を断るなんてことは出来ない



スタイリストさんと事務所

どちらの意向もクリアするには…









ーーーーーーー




ーーーーーー



ーーーーー






『Aさん

こっちに視線お願いします！』

『ジスさんとツーショット撮らせてください』

『こっちもお願いします』



鳴り止まないシャッター音

眩しいぐらいのフラッシュ



今まで感じたことのないくらいに、カメラマンさんたちからの反応が大きい



普段パンツスタイルばかりの私たちがドレスを着て登場したことが、それほど珍しいのだろうか





「A」

「え？

あ、

ありがとうございます」


全員での写真を撮り終えてレッドカーペットから降りるとき

シュアオッパが手を差し出してくれた


さすがジェントルマン
こういうことが自然に出来るなんてすごい



「階段気をつけてね。ヒール高いから」

「はい」


一段一段ゆっくりと降りて

そのまま控室に戻る



『や〜 本当に可愛いね、2人とも。スタイルも良いし』

『パンツももちろん似合うけどさ、やっぱりドレス姿も見てみたかったんだよね』

『こらこら男性陣。鼻の下を伸ばさない』



控室でスタイリストさんたちに髪やメイクのチェックをしてもらう


やっぱりスカートは慣れなくて落ち着かないなぁ



「ヌナ」

『ん？何？ジョンハン』

「ドレスの丈、短すぎると思うんですけど」

『え〜 まだ言ってたの？』

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す