13人の飼い主

スングァンが1匹 ページ24

ハンソルに珍しく遊びに行こうと誘われゲームセンターへ行った。
放課後は生徒会室に集合だったらしくてハンソルが慌てたように言ってきた



｢ねえ、ハンソル。ヌナ、本当に知らないと思う？｣

｢分かんないけどヌナのことだから。忘れてるかも｣

｢そっかぁ｣



僕のセンイルはヌナに1番に祝って欲しかったんだけど、っていうかヒョンたちにもチャニにも誰も祝ってくれなかった

祝ってくれたのはハンソルだけだよ。無理矢理だけど




｢あれ？凄い静かじゃない？ハンソル｣

｢そうだね、スングァンここで待ってて。俺見てくる｣



そう言ってハンソルは生徒会室の中に入っていった
電気も消えてたし、もしかしたらみんな帰っちゃったのかもしれない


｢スングァナ、みんないるよ、おいで｣


言われた通り大人しく待っていると生徒会室から顔だけ出したハンソルが手招きしてきた

みんな帰ってなかったんだ、よかった





｢｢スングァン！センイルチュッカヘ！｣｣

｢へ？｣



生徒会室のドアを開けるとそこにはみんながいた。
クラッカーがパンパン！とあちこちから聞こえる


｢スングァン、センイルチュッカヘ｣

｢ヌナ｣

｢ごめんね、スングァンにサプライズするために知らないふりしてたの｣

｢え、じゃあヌナは知ってたの？｣

｢うん知ってた｣

｢ヌナ！！！｣




僕はみんながいるのを忘れて思わずヌナに抱きついた
ヌナだけじゃなくて祝って欲しかったみんなにサプライズでセンイルを祝ってもらえた



｢スングァン、プレゼント｣

｢スンチョリヒョン｣

｢あー、もう泣くな泣くな｣

｢ジョンハニヒョン｣

｢スングァン、おめでとう｣

｢ジスヒョン｣

｢スングァン、プレゼント開けてみて｣



ヌナに言われてスンチョリヒョンから貰ったプレゼントを開けるとそこには指輪が



｢スングァン、これねみんなでお揃いにしたの｣

｢え？｣



顔を上げると右手の小指に僕と同じ指輪を付けたみんな

ヒョンやチャニだけじゃなく、ヌナも



｢ヌナㅠㅠ｣

｢スングァンは泣き虫って本当だねㅋㅋ｣



みんなに、祝って貰えてお揃いの指輪まで貰って、今までで1番幸せなセンイルになりました。

ありがとうみんな

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