９８：そんな寂しい選択を ページ48
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「 …私、そんなわかりやすい…？」
JN『 Aちゃんはわかりやすい方でしょ 』
私の問いに答えたのは、目の前のミョンホではなかった。穏やかな口調でそう言ったジュン先輩に、返す言葉がなくなる。
…ミョンホには、何もかもお見通しらしい。
ウォヌ先輩に好きな人を聞かれたこと。…それを私は、ミョンホに話してはいなかった。
MN『 …じゃ、話して 』
ミョンホは私の頬から手を離すと、あっけらかんとそう言った。彼はほんとに…私のことに興味があるのかないのかわからない。
「 ……まあまずは…何があったか、ソラに話さなきゃだよね 」
そうだね と頷いたソラに、そして耳を傾けてくれるみんなに、私はウォヌ先輩と何があったかも含めて、全て話した。……好きな人を聞かれたことも。
M『 ……ウォヌヒョンってばマジで… 』
『 ああもう…！なんでそんなことAに聞くわけ…？！』
私の話を聞き終え、目の前の2人は複雑な心境を露わにするように顔を顰めていた。
「 ……まあ…ウォヌ先輩は私の気持ち知らないんだし仕方ないよ。…ていうか、私が知られないようにしてるんだし 」
…なんで私が、この2人を宥めてるんだろう。ふとそんな疑問が頭を過ったけど、すぐに掻き消した。
MN『 ……ずっと気になってたんだけど 』
ミョンホが不意に口を開く。うん と頷いたのは、先輩だった。
MN『 ウォヌヒョンって、その…好きだった人が別の人と付き合い始めちゃった時、どんな感じだったの？』
そんなミョンホの問いに、当時のウォヌ先輩のことを知っている3人は明らかに表情を変えた。
私も確かに、気になっていた。だけど聞いてはいけないことのような気がして……だから、昨日も聞けなかったんだ。
ずっと黙っていても無駄だと腹を括ったらしく、1番に開口したのはミンギュくんだった。
M『 ……一言で言うなら、抜け殻だったよ、マジで 』
それに同意するように、私の隣にいる先輩も そうだね と頷く。
JN『 …好きだったくせに、手放したくなんてないくせに…ウォヌはカッコ付けて、あの子の背中を押したみたいだから 』
『 ……オンニが言ってた。自分の気持ちに気付けたのはオッパのお陰だって。…オンニのその言葉に悪気がないからこそ、私がすごい苦しかったのを…覚えてる 』
ウォヌ先輩らしい と思った。彼のことを全て知っているわけではないけれど、相手のほんとうの気持ちに誰よりも早く気が付いて、相手が気を遣わないように自ら身を引いたんだろう。…しかも、後押しまでして。
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アオコ(プロフ) - ハローさん» お返事遅くなってしまいほんとうに申し訳ないです…！コメントありがとうございます！これからもよろしくお願い致します…！！！！ (2020年11月21日 1時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハロー - 続き楽しみにしてます (2020年11月14日 22時) (レス) id: 5db7b589d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2020年10月18日 18時
