６３：約束を果たす日 ページ13
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MN『 …Aがそう言うなら、俺は何も言わない。お前のことも応援する。……でも、出来ることなら支えてやるから、だから、1人で抱え込んで無理するなよ、絶対に 』
言葉にして、言うのは簡単だ。問題は、それをきちんと実行出来るかどうかだ。
私が今しようとしていることがとても困難なものであることを、ミョンホはわかっているんだろう。その上で、こんな言葉を掛けてくれているんだと思う。
ミョンホの存在が、言葉が、とても力強くて、頼もしくて。…彼に出会えて良かったと、心の底からそう思った。
「……うん、ありがとう 」
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ふう、と深呼吸をして息を整える。緊張からか、私の心臓はいつもより早く動いていた。
無理もない。だって今から、私はウォヌ先輩と食事に行くのだから。……そう、あの日にした約束を果たすのだ。
先輩が看病してくれてから、気付けば1週間とちょっとが経っていた。4月も中旬になった韓国は、相変わらず昼と朝晩の寒暖差はある方だけれど、以前のように激しい方ではなくなっていて。
昼になると若干汗ばむぐらいの天気に、私は確かに春の終わりが近付いているのを感じていた。
いつだったか…私がお願いして交換した連絡先で、先輩とはずっとやり取りをしていた。この日は空いてませんか？という私が提示した幾つかの日にちで、彼の都合が良い日が、今日だったのである。
昼には授業が終わり、夕方まで講義のある先輩を、私は大学の近くを散策しながら待った。
私が知らなかった公園とか、そこにある大きな桜の木とか、色々なものを発見出来て、とても楽しかった。
そんなことに夢中になっていたら、気付けば先輩との待ち合わせ時間が迫っていて。私は慌てて集合場所である大学の校門前まで戻った。
……そして、冒頭の深呼吸に戻るわけである。
先輩との約束の時間まで、あと5分ほど。割と早めに講義を終わらせてくれる先生だからと彼は言っていたけれど、あとどれぐらいで着くのだろうか。彼が来るまでに、この緊張をどうにか鎮めたい。
そんなことを考えていたのも束の間、
W『 ……A 』
ずっと、聞きたかったようで、聞きたくなかったような、大好きな声が耳に届いた。
弾かれたように顔を上げると、そこには確かに、待ち侘びていた先輩が立っていた。細いフレームのメガネ越しに目が合う。普段あまり見かけないメガネ姿に、私の心臓は早速音を立てた。
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アオコ(プロフ) - ハローさん» お返事遅くなってしまいほんとうに申し訳ないです…！コメントありがとうございます！これからもよろしくお願い致します…！！！！ (2020年11月21日 1時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハロー - 続き楽しみにしてます (2020年11月14日 22時) (レス) id: 5db7b589d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2020年10月18日 18時
