今日も今日とて俺です (ページ11)

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WN.窓辺で本をページ11

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WN「なぁ、Aヒョン見なかった？」

洗面台の前で寝癖と格闘しているマンネに声をかけると
眉間にシワのよったまま鏡越しに目が合う

DN「Aヒョン？ヒョンの事だからもう準備終わって、リビングにいるかもう車に乗ってるんじゃ？」

ヒョンは準備が早い。
寝起きも良いし、行動も無駄がないからだいたいいつも
1番に支度が終わってる。

WN「ん、わかった。
あとこっちも跳ねてる」

本人からは見えづらいであろう後ろの方がピョコンと盛大に飛び出ていたので弾くように触ると
ガックリと肩を落とした

DN「…さっきなおしたはずなのに。最悪だ」

あと10分は鏡の前から動けないだろうなぁと
自分の事は棚に上げてリビングに向かった。

さてどうして朝から探し回っているかと言うと
ヒョンの携帯を俺が持ってるからで。

朝起きて枕元の携帯を開くと見知らぬロック画面

今携帯カバーが俺とジュニとAヒョンとでお揃いにしてるから取り間違えたのか？とも思ったけど
自分のもその横にあったから驚きだ。

ヒョンはあまり携帯を触らないから
なくても支障はなかったのだろうが、これから番組があるからすぐ返さないと大変なことになる。

…あの人すぐ迷子になるし

なんであんなに方向音痴なのか不思議なものだ

WN「あ、ヒョン

…！」

察しのいいマンネの言った通り、ヒョンはリビングにいた。

寝癖ひとつなく整えられた髪に

寝起きの浮腫など知らない綺麗な顔

この宿舎で唯一光の差し込む窓辺で
優雅に足を組み椅子に腰かけ、本を読んでいた。