15少年少女のある素敵な日 ( 6 )

マンネ同士 ページ32

DN「Aヌナだけ遅れてる」



YJ「ごめん、もう1回通す」



DN「一旦確認しよ」






鏡にうつる15人。
その中、1人表情が暗かった。







YJ「……」



DN「多分、入るタイミングがズレてるだけで、

フリは問題ないと思う」




YJ「ごめん……教えて」






口でカウントをとって、１テンポずつ修正していく。

メンバーも各々、2人を待つ間確認を行っていた。








HS「よし、音合わせよ」






数え切れないほど聞いたメロディ。
その音が聞こえる度に集中を高めていく。









〜♪









……


YJ「うぅ、チャニ…」



夜も更け、練習が中断し少し気が楽になった頃。

何となく異変を感じ部屋を覗くと案の定浮かない表情をしている姿が見えた。




DN「マンネに甘える気分はどう？」






目が合った瞬間身動きが取れなくなった。





DN「ヌナ、結局何も分からないんだけど」



苦笑いは隠せていないが、背中を摩ってあげる優しいマンネだ。





YJ「ねぇ、、泣いてもいい？



今日は全然上手くいかなかった……」




DN「それだけ？」




YJ「ん、」





DN「何悩んでんの…？ヌナなら大丈夫」




YJ「A」




DN「……えー、、Aって呼ぶの慣れてないのに」




YJ「ヌナよりもそっちのが好き」





DN「じゃあこれからはAって呼ぶから。。


その代わりヒョンに文句言われたらAが説明してね」




YJ「分かってる」








いつもは言い合いばっかり。

でも、お互いに限界なとき、嘘みたいに優しくするのがルール。









YJ「チャニがいなかったらどうなってたかって、、ほんとにありがと」



DN「この前はAが助けてくれたじゃん…」




YJ「あの時はあの時だよ」



DN「今日は素直じゃないんだ」




YJ「自分で振り付けたのにミスばっかり、、恥ずかしすぎて死ぬかと思った」



DN「まあ、ホシヒョンもびっくりしてたけどね」




YJ「だよね…さっきも今日体調悪いのか？ってポカリ買ってくれたの…。私そんなに顔色悪い？」







お互いハグで見えなかった顔を伺う。



DN「リップ」




YJ「？」



DN「今日口塗ってないから…ピンクじゃない」





YJ「そんなに見た目悪い？」



DN「うーん、、でもそんなに、。

多分Aがダメな時いつも体調悪いからそういうことじゃない？」



YJ「また気使わせた」



DN「ヒョンってそういうの無意識に言ってくれるところがいいんじゃん。」

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