15少年少女のある素敵な日 ( 6 )

98's ページ16

YJ side




VN「もう治ったの？」




YJ「ううん」



VN「起きてて大丈夫なやつ？」





YJ「んー…ボノナ〜……」





あぐらをかいている彼に、向かい合って座り、抱きついた。






YJ「……もっとぎゅーして」






顔を埋めると、優しく腕が回ってきた。









YJ「ボノニの匂い落ち着く……」



VN「今日は香水つけてないよ」



YJ「それがいいの。最近ボノニ不足だし」








VN「はは、確かにここ最近ずっと忙しかったからな〜。ゆっくり話すことも無かった気がする」





YJ「だって、朝起きてもボノニ寝てるじゃん」



VN「最近、帰るの遅かったから」






YJ「たまには構ってね」




VN「んー。今日みたいに時間があったらいいけど」




YJ「時間なくても構って」




VN「わかった」




YJ「ん、充電完了」





さっと離れると、暖かくなった心も体も、また冷えていくような感覚に襲われた。









……





YJ「9分48秒！！ギリギリセーフだね」





SG「本気で計ってたんだ……ほら、どれ食べる？温かいの買ってきたよ」




YJ「んーとこれにする！」






ミニテーブルを3人で取り囲む。久しぶりのあたたかい時間に心が洗われるようだ。





SG「今日のことは食べて忘れよう」



VN「何かあったの？」



SG「今それを忘れようって言ってるんだけど、思い出させる気？？(笑)」



VN「別にいいけどさ。」




YJ「今日は私に近づかない方がいいよっていうこと。」




VN「じゃあさっきのあれは何？」



YJ「あれはいいの！」




SG「ん、？あれって何？」





VN「あれはあれだよな」







YJ「うん。」




SG「なにそれ」








YJ「スングァナも、ボノニも私のこと大好きだよねーっていう話」







SG「それはAが！でしょ。」




VN「俺は基本的に受け身だから」




YJ「二人共照れなくてもいいのに〜」






SG「どの口が言ってんの」






YJ「素直になりなよ」




SG「そっくりそのまま返す」









fin

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